TVチューナーは、同社のハードウェアMPEG2エンコード機能を搭載し、PC上のインタフェースも「SmartVision」を利用している。
ゴーストリデューサと3次元Y/C分離、デジタルノイズリダクション、タイムベースコレクタなどを搭載しており、TVチューナーとしてもキャプチャーカードとしても高機能な製品だ。
搭載するHDDが250Gバイトと大容量なので最大で約224時間50分(長時間モード)という長時間録画が可能だ。最高画質モードでも約60時間なので、HDDレコーダー代わりとして十分利用できる。
VT900/8Dは光学式ドライブとして「DVDスーパーマルチドライブ」を搭載している。DVD+-R/RW/RAMといった記録型DVDメディアをすべてサポートしているので、どれを利用するかはユーザーが自由に決められる点がうれしい。
録画した番組をDVD-R/RWに保存しておくこともできる。DVD+Rは最大8倍速書き込みが可能なので、大容量データのバックアップも、短時間で行える。
インタフェースとしては、USB2.0が本体に5ポート(1つは液晶ディスプレイ接続用)、液晶ディスプレイにある3ポートのUSBハブを利用すれば、合計7ポートが利用できることになる。これだけあればUSB機器による拡張に関しては十分だ。
マウスとキーボードはPS/2タイプだが、本体にはキーボードだけを接続する。キーボード側にマウス専用のPS/2ポートが用意されており、マウスはここに接続するため、本体からキーボードマウスを一本のラインで接続できる。
このほか4ピンのIEEE1394×2、メモリースティック(またはメモリースティックPRO)とSDメモリカード(またはMMC)に対応した「デュアルスロット」や、TypeII×2(TypeIII×1)のPCカードスロット(CardBus対応)を搭載する。
ネットワークは、1000BASE-Tに対応するLANポートを搭載しており、今後のLAN環境の高速化にも対応できる仕様となっている。
しかし、無線LAN機能が標準では搭載されていない点が気になる。最大54Mbpsのスループットを持つIEEE802.11g対応機器が安価になってきており、デスクトップPCであっても、ホームサーバ機能を追求するなら、家庭内LAN環境でIEEE802.11gの高速無線LANを利用したいというニーズは確実にあるはずだ。オプションでは用意されているが、最上位モデルなら標準で搭載してもらいたかったところだ。
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