初心者にも使いやすい320万画素3倍ズーム機――ニコン COOLPIX 3200(2/3 ページ)

» 2004年02月16日 12時36分 公開
[石井英男,ITmedia]

SDメモリーカードに加えフラッシュメモリも内蔵

 前モデルのCOOLPIX 3100ではコンパクトフラッシュを記録媒体に採用していたが、COOLPIX 3200ではSDメモリーカードに変更されている。これまでニコンはデジカメの記録媒体としてコンパクトフラッシュを採用し続けてきたが、昨年12月に登場したコンパクトデジカメ「COOLPIX 3700」で初めてSDメモリーカードを採用した。

 SDメモリーカードはコンパクトフラッシュよりも小さいので、小型軽量化には有利だ。COOLPIX 3700以降に発表されたニコンのCOOLPIXシリーズのうち、ハイエンドモデルの「COOLPIX 8700」を除けば、記録媒体はすべてコンパクトフラッシュからSDメモリーカードへと切り替えられている。

 また、新たに14.5Mバイトのフラッシュメモリを内蔵したことも特筆できる。デジカメを持って外出したのはいいが、いざ写真を撮ろうとしたら記録媒体が入ってなくて写真を撮ることができなかったという経験をしている人も多いのではないだろうか。その点COOLPIX 3200なら、内蔵フラッシュメモリに写真を保存できるので、万一記録媒体を入れ忘れていても、写真が撮れなくなることはない。

 容量はそれほど大きいわけではないが、2048×1536ピクセルの標準モードで約18コマ、1600×1200ピクセルなら約29コマの撮影が可能なので、緊急用としては十分だろう。また、まだもう少し撮りたいのにSDメモリーカードが一杯になってしまったという時にも、内蔵フラッシュメモリは役に立つ。

記録媒体にはSDメモリーカードを採用する。さらに、14.5Mバイトのフラッシュメモリも内蔵している

最高の1枚を自動的に選ぶBSS機能を搭載

 エントリー向けモデルなので、撮影に関する設定項目はそれほど多くはない。撮影モードはモードダイヤルで、「オート撮影モード」、「動画モード」、「シーンモード」、および「ポートレートモード」、「風景モード」、「スポーツモード」、「夜景ポートレートモード」の各アシスト機能付きシーンから選択できる。

 オート撮影モードでは、「MENU」ボタンを押して撮影メニューを開くことで、「画像モード」、「ホワイトバランス」、「露出補正」、「連写」、「BSS」(ベストショットセレクタ)、「ピクチャーカラー」の6種類の設定が可能である。

撮影メニューは、一画面に3項目ずつ表示される

 画像モードは画像サイズと画質を決めるもので、「高画質」(2048×1536ピクセル低圧縮)/「標準」(2048×1536ピクセル標準圧縮)/「エコノミー」(1600×1200ピクセル)/「パソコン」(1024×768ピクセル)/「TV」(640×480ピクセル)から選べる。ホワイトバランスは、「オート」/「太陽光」/「電球」/「蛍光灯」/「曇天」/「スピードライト」のほか、「プリセット」(マニュアル)も用意されている。露出補正は、−2.0EV〜+2.0EVの範囲で0.3EV刻みで設定可能だ。

ホワイトバランスは、オート/太陽光/電球/蛍光灯/曇天/スピードライト/プリセットから選べる

 連写機能としては、1.5コマ/秒で最大3コマ(画像モードが標準の場合)の連写と、1.5コマ/秒で16コマを連続撮影し、それを4×4に並べた1枚の画像として最高5枚まで撮影できるマルチ連写機能が用意されている。

 BSSはCOOLPIXシリーズの特徴的な機能で、シャッターボタンを深く押し続けることで最大10コマまでの画像を連続撮影し、撮影された画像の中から一番鮮明に撮影されている1コマを選んでSDメモリーカードや内蔵メモリに記録するというものだ。この機能は、マクロ撮影時や望遠時、暗い場所でフラッシュを無効にしている場合など、手ぶれしやすい場面で有効だ。

 ピクチャーカラーは画像にエフェクトをかける機能で、「標準カラー」/「ビビッドカラー」/「白黒」/「セピア」/「クール」から選べる。

 絞り優先AEやシャッタースピード優先AEなどは用意されておらず、撮影時にシャッタースピードや絞り値を表示することもできないが、初心者が使うのならこの方がわかりやすい。ただし、基本ISO感度は50とやや低めで、ISO感度を指定することはできない。暗い場所でフラッシュを無効に設定すると最大ISO200相当まで自動的にゲインアップするが、ISO200相当ではややノイズが増えてくる。

 動画モードでは、「TV再生」(640×480ピクセル)、「カメラ再生」(320×240ピクセル)、「長時間再生」(120×160ピクセル)の3種類のサイズを選ぶことができる。フレームレートは15フレーム/秒で、音声付き(QuickTime形式)で記録することが可能だ。

 シーンモードでは、「パーティ」や「海・雪」「夕焼け」「夜景」「クローズアップ」など、全部で11種類のシーンモードが用意されている。撮影状況や被写体に合ったシーンモードを選ぶことで、シーンに応じた最適な設定で撮影が行える。

アシスト機能付きシーンモードでは構図ガイドを表示

 アシスト機能付きシーンモードでは、液晶モニタ上に構図の参考となるガイドを表示させながら撮影が行える。例えばポートレートモードでは、「人物左」「人物右」「ウエストショット」「ツーショット」「縦位置」といった構図を選ぶことができ、表示されるガイドに被写体を合わせて撮影すれば、初心者でも構図の整った写真を撮ることが可能だ。

 通常のAFエリアは画面中央に固定されているが、アシスト機能付きシーンモードでは、構図のガイドに応じてAFエリアが自動的に移動するので、被写体にうまくピントが合わなかったという失敗も防げる。

 電源を入れてから撮影が可能になるまでの起動時間は実測で2秒強(オープニング画面と起動音をオフにした場合)と、かなり高速だ。ただし、撮影の瞬間と記録後に液晶モニタの表示が一瞬消えることが多少気になった。また、高画質モードで撮影した場合、次の写真が撮れるようになるまでに約3秒かかる。ややレスポンスが鈍く感じられるが、エントリー機としては十分であろう。

 COOLPIX 3200は、オーソドックスなデザインで使いやすく、銀塩カメラメーカーとしてはもちろん、デジカメメーカーとしても老舗のニコンらしさを感じさせる製品だ。特に、初めてデジカメを購入するという人にお勧めしたい。

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