日本ビクターは携帯利用を重視したミニノートPC「InterLink」の新シリーズ「InterLink XV」2モデルを4月26日に発表した。価格はどちらもオープンだが予想実売価格は、超低電圧版Pentium M/1GHzを搭載した上位モデル「MP-XV831」で24万円前後、超低電圧版Celeron M/800MHzを搭載した「MP-XV631」で21万円前後。出荷開始はMP-XV831が6月上旬、MP-XV631が5月中旬の予定。なお、従来の1スピンドルモデル「MP-XP7310」シリーズも継続して販売される。
InterLink XVは、光ディスクドライブを本体に内蔵した2スピンドルマシン。上位機種のMP-XV831はDVDマルチドライブ(書き込み速度はDVD-ROM/-RW/-Rで最大2倍速、CD-RWで最大12倍速、CD-Rで最大16倍速)を搭載する。
MP-XV831とMP-XV631の違いは、先に触れたCPUとこの内蔵ドライブのみ。無線LANコントローラにIntel PRO/Wireless 220BGを搭載し、IEEE 802.11b/gをサポート。チップセットはIntel 855GMEを採用し、ハードディスク容量は40Gバイト。
メモリは標準で256Mバイト(最大768Mバイト)とWindows XP HomeEditonインストールマシンとしては、メモリの少なさが気になるが日本ビクターでは「これで十分」と説明している。
InterLink XVは、AV機能を充実させることで、それまでの「モバイルヘビーユーザー」だけでなく、より幅広いユーザーへの普及を目指している。そのため、AV機器的操作で目的の処理が実行できるように、ボリュームスイッチやDVD/CDの操作キーを設置し、PCアプリやDVD-Videoの鑑賞など、利用形態よって液晶の輝度を3段階に調節したり、サラウンドエフェクトを切り替える専用のボタンを用意している。
InterLink XV用バッテリーとして長時間駆動の大型バッテリーパック「BN-LL23」(価格3万1500円、シャープ評価で6.7時間、JEITA 1.0テストで5.5時間)と、小型のバッテリーパック「BN-LS13」(価格1万5750円、シャープ評価で3.1時間、JEITA 1.0テストで2.6時間)が用意されているが、本体に同梱されるのはBN-LL23。本体重量はBN-LL23搭載で1.470キロ(BN-LS13搭載で1.135キロ)。なお、BN-LL23搭載でDVD-Videoの連続再生は約3時間程度と日本ビクターは説明している。
光ディスクドライブを搭載したことで、添付ソフトにライディングソフト「B's Recorder GOLD BASIC」やDVD再生ソフト「WinDVD 5 for Victor」が新たに加わり、動画編集ソフト「Pinnacle VIDEO STATION 9 SE」は自動カラー補正&ノイズ除去など新しい機能がサポートされた。
オプションとしてポートリプリケータ「MP-DPX1」(価格3万1500円)が用意され、USB 2.0×4、VGA、100BASE-TX、光オーディオ出力がサポートされる。
製品名 | InterLink XV | |
型番 | MP-XV831 | MP-XV631 |
CPU | ULV Pentium M/1GHz | ULV Celeron M/800MHz |
メモリ | PC2700/256Mバイト(最大768Mバイト) | |
HDD | 40Gバイト | |
ドライブ | DVDマルチドライブ | CD-R/RW&DVD-ROM |
グラフィックス | Intel 855GME | |
無線LAN | IEEE 802.1b/g | |
スロット | PCカードスロット(TypeII×2)、SDカードスロット×1 | |
主なインタフェース | USB 2.0×2、IEEE 1394×1、100BASE-TX | |
OS | Windows XP HomeEdition | |
サイズ | 235(幅)×214(奥行き)×43.2(高さ)ミリ | |
重さ | 1.47キロ | |
ディスプレイ | 8.9インチTFT液晶ディスプレイ(1024×600ドット) | |
バッテリー駆動時間 | 最長6.7時間(JEITA 1.0 5.5時間) | |
実売予想価格 | 24万円前後 | 21万円前後 |
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