主な基本スペックだが、低反射タイプの12.1型ワイドスーパーシャインビュー液晶ディスプレイ(1280×768ピクセル)、スロットインタイプのDVDスーパーマルチドライブが共通であるほか、CPU、メモリ、HDD容量などは好みに応じて選択できる。これがNEC Directモデルのメリットだ。
CPUは、PentiumM/1.50GHzまたはCeleron M/1.20GHz、メモリは256Mバイト/512Mバイト/1Gバイト/2Gバイト、HDDは約40/60/80Gバイトから選択可能だ。
セレクションメニューで、CPUにCeleron M/1.20GHz、メモリ256Mバイト、HDD約40Gバイト、無線LAN無しなどを選んだベーシックモデルでは、15万3090円(税込み、5月13日現在)。CPUにPentiumM/1.50GHz、デュアルモードの無線LANを選んだ場合でも20万円以内(税込み、5月13日現在)に収まるなど、コストパフォーマンスはかなり優秀だといえるだろう。
ちなみに、店頭モデルの上位機種「LaVie N(LN500/9DB)」を使用して計測したベンチマークテスト結果は以下のとおりだ(※試作機での計測であり、実機では結果が異なる場合があることに注意してほしい)。
CPUにPentiumM/1.50GHz、メモリはPC2700対応256Mバイト、Ultra ATA/100仕様の約60GバイトHDDを搭載する同機では、CPUやメモリ、HDD関係の各項目とも軒並み好結果となった。
ただし、グラフィックス機能に関してはチップセット統合型であるため、3D描画はあまり高度な処理には対応していない。最新の3Dゲームをプレイするにはある程度制限が生じるものの、DVDやメール、インターネットを楽しむような普段の利用ならば十分なはずだ。
タイプNでは、ソフトウェアもセレクションメニューで選択可能だ。Office Personal Edition 2003の有無だけでなく、最小限のソフトウェアを搭載するミニマムソフトウェアパックも選択できる。OSには、店頭モデルでは用意されていないWindows XP Professionalも選択可能となっている。
店頭モデルと同構成の標準ソフトパックには、実に豊富なソフトがバンドルされる。10代や20代の女性ユーザーが多いタイプNでは、英語レッスン用の「えいご漬け for NEC」、デジカメで撮影した人物写真を自然な仕上がりに補正するための「デジカメぷち整形」といった、他の機種にはないユニークなソフトや、デジカメ撮影画像などを繋げてBGM付きで再生し、思い出を映像のように残せる「MemoryCruise」といったソフトも含まれているのが特徴だ。
これまでタイプNについてレビューしてきたが、スタイリッシュなデザインはもとより、性能、価格面でもバランスとれたマシンであると言えるだろう。充電機能付きのスタンドによる新しい利用スタイルが便利であるだけでなく、インスタント機能などの搭載により、ユーザビリティも大きく向上している。
本体重量は約2.0キロと、モバイルをメインとした利用に適してはいないかもしれないが、出張や旅行、外出先でのプレゼンテーションなど、さほど頻繁ではない持ち運びの用途では充分に利用可能だ。
これまでは若い女性がメインのユーザー層だったが、今回ブルーブラックのカラーが追加されたことで、男性ユーザーにも広く受け入れられるのではないだろうか。
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