超シンプル機能の低価格複合機――レックスマーク「X5270」(1/2 ページ)

» 2004年06月15日 16時54分 公開
[リアクション,ITmedia]

 レックスマーク インターナショナルから、A4インクジェット複合機の新作がリリースされた。同社お得意の低価格路線で、機能面を割り切って作られている。今回は上位モデルの「X5270」を紹介していこう。

 まずはX5270のスペックを整理しておこう。プリンタ部の最大印刷解像度は4800×1200dpiだ。印刷ヘッド一体型のインクカートリッジは、ブラック、CMYカラー、フォト(フォトCM+ブラック)の3本を使い分ける。CMYカラーは固定となり、ブラックとフォトが排他だ。CMYカラー+ブラックでは4色印刷、CMYカラー+フォトでは6色印刷となる。

レックスマーク インターナショナルのA4インクジェット複合機「X5270」
インクカートリッジはブラック、CMYカラー、フォト(フォトCM+ブラック)の3本が用意される

 X5270は、印刷ヘッドとインクが新型になったのもポイントだ。ヘッドはノズル数が増え、CMYカラーとフォトは各色160ノズル、ブラックは640ノズルになった。ドロップ量はブラックが24ピコリットル、CMYカラーとフォトが最小3ピコリットルだ。インクカートリッジにはメモリチップが埋め込まれ、インク残量を正確に記憶している。交換時のアライメント調整も自動だ。

 インクは、CMYカラーが染料系、ブラックとフォトが顔料系である。6色印刷の場合、染料系と顔料系のインクが混在するというのは珍しい。先に染料系インクを打ち、その上から顔料系インクを重ねることで、染料系の発色と顔料系の耐久性を実現したという。保存性は約50年とのことだ。また、純正のフォト用紙が発売されたのも大きなトピックだろう。

 スキャナ部のイメージセンサにCISを採用する。高額解像度は600dpiで、カラーの読み取り階調は48ビット(RGB各色16ビット)、出力は24ビット(RGB各色8ビット)だ。

スタンドアロンのコピー機能は最小限

 一見して驚いたのは、操作パネルのシンプルさだ。電源ボタンを含め、ボタン類は全部で8個しかない。メニュー表示の液晶パネルもたったの1行だが、表示は日本語だ。ボタン類の内訳は、液晶メニューの項目を切り替える「矢印ボタン」、設定を選択する「+」ボタンと「−」ボタン、カラーコピーボタン、モノクロコピーボタン、スキャンボタン、印刷を即時中止して排紙する「キャンセルボタン」だ。

操作パネルはシンプル。電源ボタンを含め、ボタン類は全部で8個しかない

 メモリカードスロットは持たず、PictBridgeなどのデジカメ直結規格にも未対応なので、ダイレクト印刷はできない。デジカメが売れまくり、ダイレクト印刷を行う人が急増している今、この機能を搭載していないのは、大きなマイナスポイントだろう。

 スタンドアロンのコピー機能と液晶メニューの項目は、本当に最小限しかない(表1参照)。普通紙やコート紙などの用紙種類は、給紙トレイに設けられたセンサーが自動判別する。フチなしコピーはできないが、PCからプリンタとして使用するときは、全面フチなし印刷をはじめ、1%単位の拡大縮小や、各種のレイアウト印刷が可能だ。PCとの接続インタフェースはUSB2.0 Full-Speed、もしくはUSB1.1接続だ。

 オートフィットページのコピー機能は便利だ。液晶メニューの「倍率」で表1のような用紙サイズを指定すると、原稿サイズを自動判別し、指定した用紙サイズいっぱいに拡大/縮小してコピーしてくれる。

 ただし、原稿カバーと原稿台が密着していないと、オートフィットページに失敗しやすい。原稿カバーが持ち上がっていると、原稿サイズを正確に判断できないようで、最大サイズとして認識されてしまう。つまり、厚手の原稿ではほとんど使えないわけだ。

 また、フィットページ可能な用紙サイズのバリエーションが、もう少し多いとよかった。B5サイズなどは需要もあるはずだ。

表1■利用できるコピー機能

部数1〜99
品質高速/標準/高品質
濃度7段階
倍率・25/50/100/150/200%
・オートフィットページ
 -はがき
 -2L判
 -L判
 -5×7インチ
 -4×6インチ
 -A4
 -USレター
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