せっかく撮ったデジカメ写真は、きれいに印刷したり、みんなで見られるような見栄えのするスライドショームービーなどにより配布し、楽しみ尽くしたい。そんな人におすすめなのが、エー・アイ・ソフトから6月25日に発売された「デジカメde!!ファミリーパック」だ。「デジカメde!!同時プリント8」と「デジカメde!!ムービーシアター」、「デジカメde!!ベストアルバム3」が同梱されるセットパッケージとなっている。
デジカメde!!同時プリント8は、写真の取り込みから、編集や補正、管理が行えるデジカメ画像のための統合イメージングソフトだ。今回のバージョンでは、ピンぼけや逆光など、よくある失敗写真を自動的に修復してくれる機能などが大幅に強化された。
デジカメde!!ムービーシアターは、デジカメ写真を、いくつかの演出効果を施してくれることで単なるスライドショー以上の“フォトムービー”に仕上げることができるソフトだ。編集作業はほとんどいらず、あたかもプロモーションビデオのような映像が作成できる。
「デジカメde!!ファミリーパック」の価格は1万4800円。なお、単体での購入も可能で、「デジカメde!!同時プリント8」が6800円、「デジカメde!!ムービーシアター」が9800円、「デジカメde!!ベストアルバム3」が2500円となっている。なお、デジカメde!!ベストアルバム3は同社オンラインショップ「ショップai2you 」でのみの販売となる。
デジカメde!!同時プリント8には、「簡単入力メニュー」「印刷メニュー」「活用メニュー」の3つのコースが用意されている。
このソフトは、「フィルム」という単位で写真を管理する仕組みとなっており、新規の(ソフト上での)フィルムに写真・画像を保管していくという流れなので、直感的にファイル取り扱いができる。デジカメやメモリカード、スキャナからの写真取り込みに加え、あらかじめ保存されているHDD内のファイルやCD-ROM内ファイルの管理も行える。
デジカメからこのフィルムに写真を取り込むと、日付と写真番号などを付与したファイル名に自動変更されて保存されるため、いつ撮影した写真なのかも分かりやすく管理できる。なお、変える必要がないなら「入力の設定」で元のファイル名を使用するようにも設定できる。
なお、複数日に渡る旅行時などには、フィルムより大きな単位で管理する「フィルムケース」を使うとより便利だ。1日ごとの写真はフィルムに、旅行全体をフィルムケースにまとめるといった感じとなる。この場合、フィルムの本数が増えても、プルダウンメニューから簡単に絞り込んで表示できるので、後日改めて写真の整理を行う場合に非常に分かりやすく分類できる。
複数のフィルムから選んだ写真を印刷する場合は「ピックアップ」機能を使う。写真を選択してピックアップアイコンをクリックすると、ファイルが作業用領域にコピーされる。この仕組みにより、複数フィルムに渡る個々の写真の印刷指定が簡単にできるうえ、整理したフィルムの内容を崩すことがないのが、写真管理において非常に役立つだろう。
撮影した写真の中には、手ブレやピンぼけ、逆光などにて失敗写真となってしまうこともあるだろう。しかも、そんな写真に限って構図がよかったり、いい表情をしていたりする。
そんな時は、新搭載された写真修復機能「PhotCURE」の出番だ。ある程度の失敗写真はこの機能で修復できる。
修復したい写真を選択し「修復・加工」のプルダウンメニューから、修正する内容を選択。元画像と修復後のできあがりをプレビューチェックしながら、修復度の強弱をスライドバーで調整する。
前バージョンより搭載される、複数の写真を一括して補正する「PhotoFAIR」機能も健在だ。この機能は、フィルム単位で保管している写真全てを、明るさやカラーバランスなどを統一させるなどの作業によりまとめて一括補正を行ってくれるものとなっている。
操作は簡単。フィルム内の写真を全て、あるいは補正する写真のみを選択し「自動修正」ボタンをクリックするだけだ。本修正前に元画像と修正画像を並べて表示することで、修正前後の違いの確認もでき、補正の必要がない写真は個別に対象から外すこともできる。
ちなみにJPEGファイルは、修正を繰り返すとオリジナルと比べて画質が劣化してしまう傾向にあるが、「保存方式」で「修整パラメータ方式」を選択しておくと、オリジナル画像を変化させずに補正もできる。補正する情報だけ別途保存しておき、表示や印刷の際に、オリジナルの写真に修正を反映させて扱えるようにする仕組みである。これにより、同ソフトで写真を管理する限り、補正の繰り返しによる画質劣化を気にせず、修正や補正を行えるのがうれしい。
「印刷メニュー」では、複数枚数の同時プリントをはじめ、ポストカードやシール、カレンダー、名刺など、8種類の印刷方法が選べる。多数の印刷方法が用意されているにもかかわらず、最大4ステップで印刷できる手軽さがうれしい。
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