光ディスク、磁気ディスク・テープ、リムーバルディスク、そのほかストレージ系運用ソフトなどを展示する「第6回データストレージEXPO」が、2004年7月7日〜9日の3日間、東京ビッグサイトで開催されている。
この展示会は、基本的にはエンタープライズ/ビジネス向けの関連機器とそれに携わるユーザー向けのものだが、PCUPdateではその中でも、コンシューマPCユーザー用でも活用できそうな、あるいは安価となるのであれば購入できそうな機器に限ってチェックしていくことにする。
まずは、アキバユーザーであればおなじみの「オウルテック」。今回同社はサーバ用の19インチラックなどのほかに、5インチベイタイプの取り外し式ストレージ「Mobile Rack PROシリーズ」、山洋電機製ファンシリーズ、Seasonic製電源などを展示し、エンタープライズ機器に疎く免疫のない筆者を最も安心させたブースだ。
「何かコンシューマPCユーザーにおすすめの製品ありませんか?」と場違いな質問をしてみると、隠し玉が一つあるとのこと。それが液冷システムの「SAN ACE MC Liquid」だ。
SAN ACE MC Liquidは、ラジエータ、ファン、ポンプモーター、チューブ、銅製プレートがアッセンブリー化されている液冷システムだ。一体化されているため、液体注入作業やメンテナンスの必要はなく、チューブ部のフッ素プラスチック特殊加工、高度なシーリングがなされるため液漏れの心配も限りなくなくなるのがメリットという。
必要電圧は12ボルト、騒音レベルはファン回転数2400rpm時は42デシベル、1300rpm時は28デシベル。単体での価格は4万円前後。なおSAN ACE MC Liquidはかなり大型のため、通常のケースに設置するにはひと加工が必要。オウルテックでは、専用アタッチメントなどが標準搭載されるPCケースとのセットでの発売も予定している。こちらは5万円前後となるようだ。
次は、RAIDシステムやテープバックアップ機器のほかに、各種インタフェースを揃えるモバイルラック機器をラインアップする「キング・テック」だ。
シリアルATA接続タイプの「MB123SK」をはじめ、HDD温度表示パネル付きラック、ファンコントローラ、表面フェイスを変更可能なHDモバイルラックなどが展示されていた。MB123SKは、近くアキバでも販売予定とのことで、価格もそこそこ安価な6000〜7000円程度となるようだ。
「NETAC TECHNOLOGY」ブースでは、各種小型USBメモリ、MP3プレーヤーなどが色とりどりにそろっていた。
USB2.0接続時に最大76Mbpsの高速読み込み対応機能に加えて、ブートにも対応する、5センチほどのスティックタイプUSBメモリ「U220」シリーズ、コンパクトフラッシュそのものにUSBインタフェースを搭載、単体でPCと接続でき、コンパクトフラッシュリーダーともなる「CFA」シリーズなどが注目を集めていた。
海外自作PCパーツメーカーの国内代理店として有名な「アスク」では、映像用とに特化させた高速ストレージアレイ、シリアルATA接続用のPCI RAIDカードのほか、Logicube製のHDDデュープリケータがコンシューマユーザーには使えそうだ。
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