AthlonユーザーもmPGA478用CPUクーラーが使えるようになるパーツ「K8-RM-F1」を試す週末アキバPick UP!レビュー

» 2004年07月20日 17時45分 公開
[古田雄介(アバンギャルド),ITmedia]

 Cooler Master「K8-RM-F1」は、Socket754/940用アタッチメントを取り替えて、mPGA478対応のCPUクーラーを取り付けられるようにするパーツだ。

photo Cooler Master「K8-RM-F1」

 なお、この類の変換キットとしては初の単品売りのようで、インテルシステムからAMDシステムへ乗り換えるユーザーはもちろん、豊富にラインアップされているmPGA478用の製品からもCPUクーラー選びができるようになるのが特徴となっている。

ねじ2本で取り付けられる簡易さは○

 キットの構造はいたってシンプルだ。アタッチメントのクーラー取り付け部分をmPGA478仕様にしているほかは、通常のSocket754、同940用のそれと変わらない。

photo Socket754 Athlon 64対応のECS「755-A2」に取り付けたところ(協力:パソコンショップ・アーク)

 組み立ても、アタッチメントとバックプレートでマザーボードを挟み、2本のねじで留めるだけ。付属するねじも直径約3ミリと細いものが付属するので、マザーの穴に通せずに使えないケースもほとんどないだろう。

photo 標準のアタッチメントを外して、「K8-RM-F1」を取り付ける。時間はわずか1〜2分程度
photo 「755-A2」付属のアタッチメント(左)と、「K8-RM-F1」(右)

メモリなどマザーの突起部品と金具の接触に注意が必要

 では、早速CPUクーラーを装着してみよう。

 CPU設置用アタッチメントには、金具を固定するのにかなり力が必要な場合があり、相応の頑丈さが求められる。K8-RM-F1は、ねじを通す位置など6点が突起しており、マザーボードに台座のように接触することで、固定時に押さえつけてもたわむことはなかった。

photo Athlon 64マザーに設置されたPentium 4/2.40B GHzのリテールクーラー

 メーカーによると、mPGA478用としてリリースされているCPUクーラーは、基本的にはすべて装着できるとのことだ。

 ただし、Socket754、同940マザーは、その長辺に対して垂直にメモリスロットが搭載される機種が多く、microATXなどの小型マザーなどはとくに、CPU設置位置すれすれとなる場合がある。このため、マザーによってはメモリとCPUクーラーが接触するケースが出てくる可能性もあるかもしれない。

photo Pentium 4/2.40B GHzのリテールクーラーはセーフだ
photo VANTEC「Aeroflow VP4-C7040」は普通に設置するとバッティングする(左)、ただし、180度向きを変えて付け直すことで回避できた(右)。なおK8-RM-F1はメーカーによると、Athlon 64環境下での使用は保証外となるようだ

使用可能なCPUクーラーラインアップが増える

 CPUクーラーは、静音化やオーバークロック時などに最適な製品をその都度揃えるユーザーも多く、そのため多種多様な製品がリリースされている。

 このキットを用いれば、AMDシステムへの乗り換え時にCPUクーラーも流用できるだけでなく、インテルシステムを使う知人から余ったクーラーをもらえるといったこともできる。なによりAMD用製品に加えて、mPGA478用製品も選択肢に入れられるため、この夏CPUクーラーの買い替えを予定しているユーザーは、K8-RM-F1も一緒に買い求めておくのはいかがだろうか。

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