コンパクトで設置場所の自由度が高いキューブ型PC。初心者にも扱いやすいようショップブランドによる完成版PCとして、キューブ型モデルをラインアップするショップが増えている。クレバリーの「Cube」シリーズもその一つで、CPUにCeleronを搭載する「C」シリーズとAthlonを搭載する「A」シリーズ、CeleronのほかにPentiumも選択できる「I」シリーズが用意されている。
今回試用したモデルは、CPUにAthlon XP 2500+、DDR SDRAM 256Mバイト、HDD 40Gバイトを搭載、1280×1024ドット表示対応の17インチ液晶ディスプレイを付属する「Cube-A 17インチ液晶セットモデル」だ。本体とディスプレイのほか、マウスとキーボード、ステレオスピーカーが付属し、価格は9万4290円(税込み)となっている。
Cube-Aシリーズのキューブ型ケースは、しっかりしたフレームと薄い外板で剛性とデザイン性が両立されている。CD-RW/DVDコンボドライブとFDDが搭載される5インチ、3.5インチベイ部分を隠せるスライドカバー式のフロントパネルを採用する。
前面下部にはIEEE1394(6ピン)、USB×2、マイク入力、ヘッドホン出力、光入力端子が用意され、上部スライドカバーを開いても干渉しないようになっている。
背面インタフェースには、IEEE1394×1、USB2.0×2 、PS/2×2、100BASE-TX LAN×1、RS-232C×1、ディスプレイ出力(D-Sub)×1、光出力×1などを搭載、増設スロット2基を装備する。
では、中身を見ていこう。キューブ型PCの場合は本体がコンパクトな分、メンテナンス性と拡張性が犠牲になりやすい。しかし、Cube-Aはそこそこ背が高く、内部は適度に余裕がある印象だ。
また、側面および上面のカバーは簡単に取り外すことができるので、内部へのアクセスが非常に楽であるのも特徴となる。内部のスペースに余裕があるため、DDR-SDRAMやPCIカード増設も容易となることだろう。なおHDDは、そのベイごと取り外すことができるのもメンテナンス性を考えるとうれしいところだ。
Cube-Aに採用される、VIA KM400Aチップセット搭載のマザーボード、BIOSTAR「M7VBA」は、AGPとPCIスロットが1基ずつ用意され、試用したモデルではともに空いている。なお、増設カード使用時にもロープロファイル制約はない。DDR SDRAMスロットは2本搭載されており、最大1GBまで搭載可能となっている。
本体に付属するマウスは、本体と同一となるシルバーカラーであるのはいいが、ボール式であるのは残念。どうせなら光学式マウスにしてほしかった。
液晶ディスプレイは、ベンキュー製1280×1024ドット表示対応17インチディスプレイ「FP731S2」が付属する。17インチながらスリムベゼル採用のためコンパクトな印象で、シルバーカラーの筐体により、本体ともカラーコーディネイトされている。
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