17インチ液晶付きで9万4290円――激安ショップブランドキューブPC「Cube-A」を試す(2/2 ページ)

» 2004年09月07日 08時00分 公開
[吉澤亨史,ITmedia]
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PCとしてのパフォーマンスはそこそこだが、パワーアップの余地は十分にある拡張性

 では、パフォーマンスを検証していこう。

 Cube-A液晶モニタセットモデルは、CPUにAthlon XP 2500+、PC3200 DDR SDRAM 256Mバイト、HDD 40Gバイトというスペックで、グラフィックスやサウンド機能は、マザーのオンボード機能を使用する。Webサイトやメールチェック、文書作成などのみの用途であれば問題はないだろうが、大量の画像データ編集やムービー編集、3Dゲームなどを存分に楽しむには、そのスペックからパフォーマンスはそれほど高くはなさそうだ。

 そこで、実際のパフォーマンス確認のため、「PCMark04」と「3DMark2001 SE」によってベンチマークテストを行った。

 PCMark04では、ノーマルの256Mバイト搭載時と、BTO増設時の比較目安として、512MバイトPC3200 DDR SDRAMに変更(差額:+4300円 2004年9月初旬現在、以下同)した合計512Mバイト搭載時で比較、3DMark2001 SEは標準の内蔵グラフィックス機能仕様時と、同じくGeForce FX 5200搭載グラフィックスカード、アイ・オー・データ機器「GA-5200/AGP」を増設した状態とを比較し、計測を行った。なおグラフィックスカードBTOメニューから、RADEON 9200SE(差額:+6500円)、GeForce FX 5200(差額:+8500円)、RADEON 9600SE(差額:+8500円)、RADEON 9600XT(差額:+1万6500円)搭載製品から選択可能となっている。

photo PCMark04 Score。512MバイトPC3200 DDR SDRAM搭載時(上)、デフォルト(下)
photo 3DMark2001 SE Score。GeForce FX 5200搭グラフィックスカード搭載時(上)、デフォルト(下)

 個人ユースとするならばキューブ型としては高い拡張性を活かし、DDR SDRAMとグラフィックスカードなどの増設を行うことで、パフォーマンスを向上させることができる。AGP、PCIを各1基利用できるので、3D性能の低さが気になるユーザーであればグラフィックスカードを、TVパソコンとして利用するならキャプチャーカードなどをBTOメニューにて追加しておくことをお勧めする。

 さてCube-Aは、ノーマル状態でのパフォーマンスにはやや不満が残るものの、17インチ液晶ディスプレイにマウス、キーボード、スピーカーが付属し、カラーコーディネイトされたセットモデルとして、税込み9万4290円となる。17インチ液晶ディスプレイは、単体購入すると2004年9月初旬現在は3万円台後半から4万円ほど(ITmedia Shoppingで最安値をチェックする)となり、PC本体とその付属機器は、差し引き4万5000円程度。普通のミドルタワーケースモデルよりやや割高なキューブ型ケースを採用していることを考えると、割安感はある。

 そのデザイン性とカラーコーディネイトされたセットPCとして、信頼性や保証、自作する手間を省きたい初心者やサブマシン用途のユーザー、あるいはその安価さからオフィス向けとして一括導入を考えているユーザーはお買い得なモデルなのではないだろうか。

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