では、それ以外のForceWareでGeForce 6600 GTを動かすとどうなるだろう。とやおら思い立ってForceWare 61.77を適用してみたのが以下のグラフである。この結果についてのコメントはとくにない。ただ、DOOM3を快適にブン回したいと思うならば、NVIDIAが提供する(だろう)最新のForceWareを適用するのが得策であることは一目瞭然だ。
GeForce 6600 GTの動作クロックは、先ほど述べたようにコアクロック500MHzにメモリクロック1GHz。そして、GeForce 6600 GTより先行して市場の登場する見込みのGeForce 6600はコアクロック300MHzで、メモリクロックはベンダーによって設定されているものの、大体500〜600MHzあたりと言われている。
ということで、またまた、ForceWareのクロック設定メニューを使ってコアクロック300MHz、メモリクロック600MHzに設定して「試しに」ベンチマークを行ってみた。さすがに安定した動作とはいいがたく、画面が崩れたりDOOM3が走らなかったり、という状況だったので、参考記録という程度に眺めていただきたい。
以上、GeForce 6600 GTのパフォーマンスを(余計なベンチも交えながら)駆け足で見てきた。繰り返しになるが、製品版でないことから描画品質の比較や検証は行っていない。DOOM3で好成績を示したForceWare 65.76がどのような挙動をしているのか興味のあるところだが、このあたりは製品パッケージが登場したときに改めて考えていきたい。
グラフ的考察から言うと、2万5000円台という売れ筋のミドルレンジグラフィックスカードのなかで、GeForce 6600 GTは圧倒的パフォーマンスを示している。既存製品の価格などが大幅に変わらない限り、GeForce 6600 GTはたとえ単体であっても「家庭内で経済的イニシアチブを失っている」ユーザーにとって、最高のグラフィックスカードと考えられるだろう。
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