マイクロソフトは9月13日、東京都内のホテルにて、指紋リーダー搭載ワイヤレスマウス、Bluetooth採用チルトホイールマウス+キーボードセットモデル、フィリップ・スタルクによるデザインマウス、ノートPC用小型ワイヤレスマウスなど、単年で発売する製品としては最大となる、PC向けインプットデバイス新製品全13モデルを発表した。
同社のハードウェア製品は主に、機能・携帯性・ワイヤレス環境などの「パフォーマンス」、そして「使いやすさ」、「デザイン」という全世界のユーザーニーズを汲み取って開発される。
例えばこのようなニーズである。
具体的な機能としては「パスワード管理の煩雑さからの開放=指紋リーダーの搭載」「ワイヤレスシンクとケーブルの排除=Bluetooth機能」「幅広いデザイン・カラーから自分の個性に合わせて選択したい=S+ARCKモデル、Wireless Optical Dekstop Comfort Editionなど」などである。
指紋リーダー搭載製品として、チルトホイール搭載マウスに指紋リーダーが一体化された受信部が付属するワイヤレスマウス「Wireless IntelliMouse Explorer with Fingerprint Reader」、キーボード本体に指紋リーダーを搭載する有線タイプの多機能キーボードとチルトホイール搭載ワイヤレスマウスとのセットモデル「Optical Desktop with Fingerprint Reader」、USB接続タイプの指紋リーダー単体製品「Fingerprint Reader」などをラインアップする。
指紋リーダーは、例えば、指紋でのWindowsログインや有料・会員向けサイトや無線LANスポットなどのID、パスワードを登録しておくことで、文字入力なしに、指紋にて認証を行ってくれるもの。ネットバンキングサイトなど、セキュリティレベルが高いものの利用には注意が必要だが、認証作業を安全に容易にできる。
Bluetoothに対応したモデルとして、チルトホイール搭載マウスをBluetooth通信に対応させた「IntelliMouse Explorer for Bluetooth」、チルトホイール機能を付きキーボードと上記マウスとのセットモデル「Optical Desktop Elite for Bluetooth」などをラインアップする。
Bluetooth採用により、通信距離の拡大、別途Bluetooth対応機器との接続、例えばPDA、携帯電話とPCのスケジューソフトなどと連動できる。
新たにノートPC向けのコンパクトマウスシリーズとして、3ボタンタイプのコンパクトワイヤレスモデル「Wireless Notebook Optical Mouse」もラインアップされる。
Wireless Notebook Optical Mouseは、本体裏にUSBレシーバを収納可能な携帯性の高いモデルとなっている。
なおこのノート用モデルは製品発表会後に行われた記者懇談会によると、より日本市場でノート向けコンパクト製品を望むニーズがあったことによる、おもに日本向けのシリーズになるとのことだ
ホームポジションを中心に、6度の角度が付けられ、滑らかなカーブを描きながら配列される新デザイン・配列のキーボードが「Wireless Optical Dekstop Comfort Edition」である。
ホームポジションを中心に、キーの左右が12度で分かれるエルゴノミクスキーボードが発売されていたが、同社が改めてニーズを調査した結果、そもそもの慣れ、本体サイズなどで抵抗があるということが分かったという。Wireless Optical Desktop Comfort Editionは、その従来モデルと12度の角度がつけられたモデルの間を取る形で、本体サイズや角度が決められた。
先日米国で発表(2004年7月9日の記事参照)されたフィリップ・スタルクによるデザインマウス「Optical Mouse by S+ARCK」も国内でお披露目となった。
そのほか、キーボード上のレバーにより拡大縮小操作が行えるズームスライダ搭載キーボード「Digital Media Pro Keyboard」、、チルトホイール付きワイヤレスマウス単一モデルの新色「Mood Ring Blue」なども新たにラインアップされる。
各製品の国内発売日は、「Digital Media Pro Keyboard」の9月17日以外は未定だが、年末商戦モデルとして、12月中旬までの2週間おきほどの間隔で随時発売される予定だという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.