アキバでお目見え、Nano-ITXケース――SilverStone製品展示会レポート

» 2004年09月24日 16時27分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

 キューブ型PCなどに用いられるmini-ITX規格より、さらに設置面積を小さくできる、Nano-ITXフォームファクタ製品が今秋アキバに、やっとお目見えしそうだ。

 GIGA-BYTE、ECS製品の国内代理店として知られるマスタードシードは9月23日〜25日、東京秋葉原の「リナックスカフェPRONT」でSilverStone製品の製品展示会「SilverStoneオータムコレクション」を開催している。

photo リナックスカフェPRONTで開催されている「SilverStoneオータムコレクション」

 会場では、Nano-ITX規格対応ケースの「LASCALA SST-LC07」をはじめ、mini-ITX対応のグランドピアノ型スリムケース「LASCALA SST-LC09」、家庭用AV機器のような横置きタイプの「LASCALA SST-LC02」、リモコン付きHTPC向けケース「LASCALA SST-LC10/10M」、巨大ダクトに増設容易なHDDマウントが搭載されるタワー型ケース「SST-TJ06」、ファンレス対応ヒートパイプによるCPUクーラー「NITROGON NT-01」、そのほか電源、5インチベイ搭載用の情報表示パネルなどが展示されていた。

ブロードバンドルータほどのサイズとなるNano-ITX対応ケース

 一番の注目どころはやはりNano-ITX対応ケースだろう。

 展示されていた「SST-LC07」はプロトタイプにて中身はカラであったが、本体サイズは217(幅)×57(高さ)×145(奥行き)ミリと、やや大きめの)ブロードバンドルータほどのコンパクトサイズとなっている。本体カラーはシルバーとブラックが用意され、中心に電源ボタン、左右にHDDアクセス/電源LEDのみを配置するシンプルなデザインとなっている

photo Nano-ITX対応ケース「SST-LC07」

 搭載可能HDDなど詳細スペックはまだ未定だが、本体サイズから判断するとおそらくは2.5インチ対応の模様だ。「やや高価になるかもしれませんが、よりコンパクトなPCを求めるユーザー、リビングに設置するホームサーバー機として使用するユーザー、そして企業向けクライアントなどに向いています」(マスタードシード)という。

photo SST-LC07の側面(左)と背面(右)。USB、LAN、オーディオ系などのポート穴が空けられていた。

 なお展示は行われていなかったが、同フォームファクタ採用は同じく、やや大型の「SST-LC08」もSST-LC07と同時期に登場されるようだ。本体サイズは302(幅)×57(高さ)×179(奥行き)ミリで。SST-LC07より100ミリほど幅広くなるため、こちらでは3.5インチHDD搭載が可能だろうとのこと。

 双方、価格や発売時期については残念ながらまだ未定。VIAによるNano-ITXマザー登場と同時期になるだろうと予想される。

 もう一つは、Mini-ITX対応の薄型ケース「LASCALA SST-LC05/LC09」だ。グランドピアノをイメージした、滑らかな段差が前面に施されているのが特徴となっている。

photo SST-LC05

 SST-LC05は5インチベイの光学ドライブが搭載可能タイプで、SST-LC09は、スリムタイプの光学ドライブのみの対応ながらPCIスロット1本が使用可能なタイプの2種類、本体カラーはシルバー、ブラックがラインアップされる。本体サイズは346(幅)×55(高さ)×310(奥行き)ミリ。

photo SST-LC05(左)は5インチベイ搭載、SST-LC09(右)は光学ドライブベイはスリムタイプ専用ながら、PCIスロット1本が使用可能

VFD、リモコン、再生統合ソフトが付属するAVアンプ風高級ケース

 家庭用AVアンプのような横置き設置タイプのHTPC向けケース「LASCALA SST-LC10」もSilverStone製品の一押しモデルだという。

photo AVアンプ風PCケース「SST-LC10」

 SST-LC10は、AVアンプ風の重厚なたたずまいに、情報表示用のSoundGraph製VFDとリモコンが付属される。そのリモコンにより音楽、動画、静止画再生が行えるメディア再生のための統合ソフトが制御でき、別途Windows XP Media Center Edition 2005にも対応するという。SoundGraph製モジュールの採用により、赤外線受光部も同VFD内に内蔵されているため、別途受光部穴もなくデザイン性向上に一役買っている。

photo SST-LC10のVFD部
photo SST-LC10のメディア再生ソフトのインタフェース

 ただしこの専用再生ソフト、メディアサーバ的用途として使用するためのLAN内PCでデータを共有できる機能などは搭載されないようで、その点はちょっと残念だ。

 SST-LC10の発売日と価格はまだ未定ながら、10月末発売予定、価格は3万円強となるようだ。ちなみに同デザインで、VFDとリモコンが付属されないモデル「SST-LC10M」も同時期に発売予定で、こちらは2万〜3万円前後とのこと。

マザーを逆さに設置し冷却効果を高める多機能ケース

 ヒートパイプによるCPUクーラー「SST-LC10」とタワー型ケース「SST-TJ06」の組み合わせもなかなかユニークだ。

 SST-TJ06はマザーを逆向きに設置する仕様で、CPUソケットがケース下にくる配置に、そしてケース下部は全面ダクトで覆われる構造となる。ケース全面下部から吸気し、そのままダクトを通りSST-LC10でCPUを冷却、そのまま直線的に背面ファンで排気するという「ウインドウトンネルテクノロジー」なるものの採用が特徴となっている。

photo ヒートパイプによるCPUクーラー「SST-LC10」。ヒートパイプ式に関し、高温空気は上昇する性質により設置位置や向きが制限されるというが、SST-LC10ではパイプ内に粉を充填することにより伝導性を高められているとのことで、位置や向きを問わず設置が可能という
photo マザーを逆に設置するケース「SST-TJ06」。ケース全面から背面まで直線的なエアフロー確保がなされる仕組みとなっている。

 この「SilverStoneオータムコレクション」は、リナックスカフェPRONTで明日25日17時30分まで開催、アンケート回答者と期間中SilverStone製品購入者には同カフェのドリンクチケットがプレゼントされる。

photo マスタードシードマーケティング部の照井氏(左)と南山氏(右)

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