とある大手メディアが「謎の半導体メーカー」と紹介したこともあるNVIDIA。AI(人工知能)の“基盤”に欠かせない同社は、今や半導体業界はもちろん、世界中で知らない人はいないのではないかというレベルの超有名メーカーとなった。
そんなNVIDIAの日本法人「エヌビディア」が8月4日、東京都内に在住または在学する女子中学生/高校生を対象とするオフィスツアーを開催した。参加者たちはエヌビディア東京オフィスで何を見て、何を体験し、人生の先輩たちから何を聞いたのか――その様子をリポートする。
「Girls Meet STEM(GMS)」は、山田親太朗D&I財団が推進するツアー形式の体験プログラムで、賛同企業/団体の協力のもと、女子中学/高校生がSTEM(科学/技術/工学/数学)分野の学習や就業の“現場”を見学したり、学生/従業員から話を聞いたりすることを通して将来の可能性を広げる機会を提供している。
「Girls Meet STEM in TOKYO」は同財団が東京都と共催する形で実施しており、東京都に在住または在学している女子中学/高校生を対象に募集している。2025年のプログラムではエヌビディアを含む72社が参加したが、2026年のプログラムでは80社超が参加したという。児童/生徒は無料で参加できる。
募集人数は企業/団体によって異なり、応募者が多数の場合は抽選となる(募集時は第3希望の企業/団体まで指定する)。エヌビディアでは20人募集したところ、応募人数がそれを超えたので抽選を行ったという。当日は20人のうち17人が参加した。
プログラムは、中村かおりさん(エンタープライズマーケティング本部 広報部長)のあいさつでスタートした。緊張の面持ちだった参加者たちも、中村さんの明るいしゃべり口調や問いかけなどのおかげで、少しずつほぐれていった。
中村さんが「80社以上の中から、エヌビディアを選んでもらえて、感激しています。エヌビディアへのオフィスツアーは、ご家族が勧めてくださったという人、手を挙げてもらえますか」と尋ねると、13人ほどの人たちが挙手をした。昨今のAIブームもあってか、親世代におけるNVIDIAの認知度が上がった結果なのかもしれない。
「自分で選びました! という人もいますか?」と中村さんが質問をすると、4人が手を挙げた。すると間髪を入れず「10年後の入社をお待ちしております」と呼びかけて会場を和ませていた。
その後、中村さんは以下のように述べた。
私自身は先日、(エヌビディアへの)入社から20年を迎えました。働いていて感じるのは、止まり続けることのない躍動感のある会社であるということです。
今、皆さんは、理系と文系、どちらにしようかという選択を迫られている時期だと思います。その選択のために、誰かに聞いたり調べたりするだけでなく、このようなイベントに参加してくださった。このような活動が、皆さんの知性や知識になっていきます。
この経験が、皆さんの将来の可能性を広げるものになるよう願っています。
今回のプログラムは、「デモツアー」「理系社員のお仕事紹介」「質疑応答」、そして最後に「アンケート記入」という流れとなっている。
デモツアーへ移動する前に、NVIDIAと日本の関わりについて簡潔にまとめたビデオが紹介された。
ビデオの中では、セガ・エンタープライズ(現在のセガ)がゲーム機「ドリームキャスト」を開発していた時代から連綿と続く(実はそれ以前から継続しているが)、日本との協力関係について紹介された。
また、今どきの中高生にもなじみのある「Nintendo Switch 2」に自社製SoCが組み込まれているというナレーションに、少し驚いたような表情を見せる参加者もいた。
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