17人全員が同じ場所で説明を聞くのは難しい……ということで、参加者は5人ずつの4グループに分かれてデモツアーを体験した。
デモツアー会場に用意されていたのは、NVIDIAが現在注力している「ゲーミング」「ローカルAI」「AIサーバ」といった分野の展示だ。
ゲーミングブースの担当者は、「(NVIDIAは)創業当時からゲーミングビジネスに携わっており、そのGPU性能の高さがAIのための計算基盤として広く使われるようになり、逆にAIをゲームに応用する試みも行われている」と解説する。
テーブルには3台のデモ機が並び、参加者たちがカプコンのアクションアドベンチャー!ゲーム「プラグマタ(PRAGMATA)」を試遊した。
「(プラグマタでは)NVIDIAのAIテクノロジーを採用しており、グラフィックスやパフォーマンスの高さを感じてもらいたい」とスタッフが解説すると、「光の反射、映り込みがキレイ」と口にする参加者が現れた。スタッフはすかさず「おっ、鋭い! その光の反射も、リアルタイムでシミュレーションしているんです。リアルな映像をゲームで描くにはたくさんの計算が必要で、そのために高速なGPUやAIでの計算が大切なんです」と解説する場面もあった。
AIサーバブースでは、「一式で家を買えるほど」高価なサーバ「NVIDIA DGX H100」を前に見ながら、GPUの役割について解説を聞くことができた。
スタッフは「ゲーム用のグラフィックスを動かしたり、高速な計算処理を行ってAIを動かしたりしているのがGPUですが、これ(DGX H100)は業務用サーバと呼ばれるコンピュータで、お家にあるPCと比べると非常に大きいものになっています」と述べてから、「例えば、自宅の冷蔵庫と業務用冷蔵庫では規模が違いますよね。コンピュータも同じです」と分かりやすい例を挙げて説明をしていた。
「このラックの中の1階部分にコンピューターの中心となるCPUが2基、そして2階部分にGPUが32基挿さっています。ぜひ、実物を持ってみてください」と、鉄のブロックのような見た目のGPUボードを1つサーバから取り外した。
「これは『NVIDIA H100』という1世代前のGPUですが、バリバリ現役です。そして、計算処理を行うと最大100度ほどと非常に熱くなるので、この銅製のフィンに風を当てて放熱するということをしています」と解説すると、「ということは、この下の小さい板のようなものが(GPU)本体ですか?」という鋭い質問も飛んできて、興味が高まっている様子であった。
手渡されたH100を他のメンバーに回しながら、「重いね」「重いから気をつけてね」とそれぞれが口にしていた。
ローカルAIコーナーでは、参加者がデスクトップロボット「Reachy Mini」とのやりとりを体験できた。マイクを手に「起きて」と語りかけてReachyを起こし、質問をしたり写真を撮影させたり、画像生成を行わせたりしていた。
これらを処理するのはロボット……ではなく、ロボットとつながっているデスクトップAIスーパーコンピュータ「NVIDIA DGX Spark」だ。DGX Sparkは、ローカルでAIを動かせるので、ネット接続やクラウド利用料が不要である。ローカルでやり取りするので、応答速度の早さも魅力だ。
ローカルAI担当のスタッフは「ロボットは『会話をするだけ』『画像生成するだけ』『ダンスするだけ』という単機能のものが多く、それは結構負荷のかかる処理が必要だからなんです。でも、ReachyはDGX Sparkの助けを得てこれだけのことができています」と解説していた。
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