エプソン、A3ノビ対応の「PX-G5000」をはじめプリンタ新製品5機種を発表

» 2004年09月28日 12時00分 公開
[今藤弘一,ITmedia]

A3ノビ対応の顔料系フラグシップ機――PX-G5000

 「PX-G5000」はA3ノビに対応するフラグシップ機。インクは昨年の「PX-G900」と同様の耐オゾン性30年、耐光性80年のつよインク「PX-Gインク」を採用。フォトブラック、マットブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ブルー、レッドの7色に加えて、グロスオプティマイザを搭載する。各色独立タンクとなっており、最高解像度は5760×1440dpi、最小ドットサイズは1.5ピコリットル。

PX-G5000

 今回から画像処理技術として「EPSON NATURAL PHOTO COLOR 3」が採用されており、PX-G900に比べて色再現性の範囲が拡大。PX-G5000にのみ、プリンタドライバでAdobe RGB色空間対応のモードが用意されたほか、11月にカラリオWebサイトで提供される予定の「EPSON RAW Print」を利用すると、キヤノンの「EOS Kiss Digital」、ニコンの「D70」およびエプソンの「R-D1」で撮影したRAW画像をそのままダイレクトにプリントできるなど、デジタル一眼レフカメラとの連携を視野に入れたプリンタとなっている。エプソン独自の画像処理技術である「オートフォトファイン!」も「オートフォトファイン! 6」へと進化した。

 なお印刷時間だが、同社のA3ノビ対応モデルとして用意されている「PM-4000PX」と比べて高速化。A3の印刷時間はPM-4000PXの6分14秒(MC光沢紙・きれい)に比べて1分49秒(写真用紙・きれい)となった。

 PX-G5000はこのほかCD/DVDレーベル印刷とロール紙での印刷に対応している。インタフェースはUSB2.0のほかIEEE1394も用意されている。

 発売は11月12日。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は7万円台前半の見込み。

A4最上位モデルがさらに進化――PX-G920

 A4系プリンタの最上位モデルとなる「PX-G920」は、昨年発売された「PX-G900」の後継機。フォトブラック、マットブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ブルー、レッドの7色に加えて、グロスオプティマイザを搭載するPX-Gインクなど、基本的な仕様に変更はないが、PX-G5000と同様にアプリケーションが進化しているのが特徴。

PX-G920

 EPSON NATURAL PHOTO COLOR 3およびオートフォトファイン! 6が採用されているほか、アプリケーションとして「EPSON ProLab Print」が採用されており、明るさや彩度、コントラスト、シャープネスなどを、任意のエリアを選んで指定したり、このうちの2項目を選んで調整できるなど、暗室のような作業が簡単にできるようになった(EPSON ProLab PrintはPX-G5000にも添付されている)。

 PX-G920は10月7日発売予定。価格はオープンプライスで、実売想定価格は4万円台後半の見込み。

6色染料のハイパフォーマンスモデル――PM-G820

 染料系の最上位モデルが「PM-G820」。他機種と同様にEPSON NATURAL PHOTO COLOR 3およびオートフォトファイン! 6を採用し、CD/DVDレーベル印刷も可能。インタフェースはUSB 2.0に対応する。

 PM-G720は下位モデルで、「PM-G700」の後継機種。PM-G820と比べてインタフェースがUSB 1.1対応となっているほか、ロール紙の印刷には対応しない。

 店頭予想価格は、PM-G820が2万円台後半、PM-G720が1万円台後半の見込み。発売予定日はいずれも10月7日。

PM-G820
PM-G720

プレビューモニタを標準装備――PM-D770

 ダイレクトプリント機能に対応するプリンタが「PM-D770」。カードスロットはコンパクトフラッシュ、スマートメディア、メモリースティック、SDメモリーカード/MMC、xD-ピクチャーカードに対応しており、メモリカードから直接印刷できる。なお、1.43インチのプレビューモニタを標準装備しているので、印刷したい画像を直接確認できる。

 CD/DVDレーベル印刷も可能なほか、EPSON NATURAL PHOTO COLOR 3およびオートフォトファイン! 6の画像処理技術にも対応する。

PM-D770

 店頭予想価格は2万円台後半の見込み。10月7日発売予定。

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