レキサー、プロ向けデジタル写真ワークフローソリューション発表

» 2004年09月29日 02時15分 公開
[ITmedia]

 レキサー・メディアはこのほど、ドイツのケルンで開催されている「フォトキナ2004」で、プロ向けデジタル写真ワークフローソリューション、暗号化技術搭載CFカード、高速転送タイプのメモリカードリーダーなどデジカメメディア関連製品を発表した。

デジタル写真のワークフロー最適化システム「アクティブメモリー・システム」

 アクティブメモリーシステムは、デジタル写真のワークフローを最適化し、フォトスタジオ内外で生産性を高める技術で、下記プロ向けCFカード、同社製IEEE1394/USB2.0対応メモリカードリーダー、イメージブラウジングソフト「フォトメカニック 4.5」で構成されるソリューションとなる。

 アクティブメモリー対応カメラと機器、メディアにより、メモリカードからコピーした画像には、撮影者の著作権情報、検索キーワード、写真説明情報などが自動的に付加さされる。設定情報を対応機器間でやり取りすことにより、マルチユーザー、マルチデバイスの作業環境で優れた作業効率が実現できるという。

 カメラのユーザー設定情報は、メモリカード上のDOSファイル構造外に保存されるため、フォーマットしたとしてもその設定は保持されるのが特徴の一つとなる。カメラを複数人数で共有するといったシチュエーション時などにおいても自分のメモリカードを差し込むことで自分の設定を読み出し、自動的に設定できるといったメリットが挙げられる。

暗号化技術搭載のプロ向けCF

 プロカメラマンをはじめ、セキュリティを重視するユーザー向けに、保存したイメージは情報へのアクセスを暗号化させる技術が搭載された80倍速CFを2004年第4四半期に発売する。

photo 160ビット暗号化技術を採用するプロ向けCFカード

 この暗号化技術により、記録されたデータは、同技術対応の暗号鍵を持つニコン「D2x」など、および有効なユーザー名とパスワードを持つPCを通じてのみアクセス可能となる。

 暗号は160ビット暗号化技術をベースとし、NSIT(米国商務省国家標準局)が承認したSHA-1規格が採用される。

スタック設置も可能な高速転送タイプのIEEE1394/USB2.0対応メモリカードリーダー

 アクティブメモリー・システム対応のCFカードリーダー「プロフェッショナル・シリーズ・ファイヤーワイヤー/USB 2.0カードリーダー」は、高速データ転送と効率的なワークフローを求めるプロカメラマンの要望に対応して設計された。

photo プロフェッショナル・シリーズ・ファイヤーワイヤー/USB 2.0カードリーダー

 対応スロットは1本ながら、IEEE1394使用時はデイジーチェーン接続、USB2.0使用時は最大4基の接続が可能で、各機器からの同時ダウンロードにも対応、10Mバイト/秒の転送速度を実現する。

 そのほか、既存メモリカード全種類に対応するメモリカードリーダー「4スロットマルチカードリーダー」、コンパクトな「ワンスロットカードリーダー」も2004年秋より欧米で発売される。

photo 4スロットマルチカードリーダー

 双方発売は2004年秋発売の予定。価格は4スロットマルチカードリーダーが39.99米ドル、ワンスロットカードリーダーは19.99米ドル。対応インタフェースはUSB2.0、対応OSは、Windows XP/2000 Professional/Me、MacOS 9/X。

携帯端末機器専用の小型メモリカード日本以外でも発売

 携帯電話向けの小型メモリカードとしてラインアップされる、SDメモリカード、miniSDメモリカード、MMC、RS-MMC、メモリースティックDuo、メモリースティックPRO Duoの各容量、各製品においても、全世界で発売する。

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2024年04月25日 更新
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