世界のソフト売り上げ、2008年まで年率6.9%成長――IDCが予想

» 2004年11月06日 10時48分 公開
[ITmedia]

 IDCの調査によれば、2003年の世界ソフトウェア売り上げは前年より5.1%成長の1780億ドルに達し、2004年には1890億ドルに成長する見込みだ。ソフトウェア業界はマイナス成長からは立ち直ったものの、以前のような二ケタ成長は当面見込めないと同社アナリストは予想している。

 2003年から2008年までの成長率は6.9%とIDCは予想する。また、ソフトウェア売り上げのうち、3分の1はトップ5企業により占められている。その5社は、Microsoft、IBM、Oracle、SAP、Computer Associates。2003年においてはパッケージソフト全体に占める米国の比率は半分をわずかに超えた。アジアと中央ヨーロッパは最も成長が著しい地域だが、同時に海賊行為、価格、政治などの不安要素も多いと分析している。

 IDCのグローバルソフトウェア担当副社長であるアンソニー・ピカーディ氏は、「ソフトウェア業界は初めてのマイナス成長から立ち直ることができたが、以前の10年間のような二ケタ成長は、予想できる未来においてはないだろう」と述べている。複雑性、セキュリティ、ソフトウェア品質、マクロ経済の要素などが、業界の成長を阻んでいると同氏は分析する。

 IDCではLinuxの急成長は続くと予想している。ソフトウェアプラットフォームの順位として、Linuxは現在の7位から、2008年までには4位に躍進すると同社は予想する。

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