インフラ整備で一躍ヒット商品に──いまどきのWebカメラ事情(1/2 ページ)

» 2004年12月13日 19時56分 公開
[粕川満,ITmedia]

ごく当たり前の存在になったWebカメラ

 PCの周辺機器として、Webカメラはごく当たり前の存在になってきた。しかし、最初からWebカメラを同梱しているPCも一部にはあるものの、まだまだ自分で購入して取り付けている人が多いことだろう。

 そこで出てくるのが、「Webカメラと何か?」あるいは「デジカメで代用できないのか」といった基本的なギモンである。

 一般に、PCの周辺機器として使われるカメラは、Webカメラ、デジタルカメラ、ネットワークカメラの3種類に分類することができる。もっとも、その境界は厳密に定義されているわけではなく、機能的に重なる部分も多いのだが、まずはそれぞれの特徴を簡単におさらいしておこう。

PCに直結して使用するWebカメラ

 一般にWebカメラというと、PCに直接接続して使用するカメラを指す。Webで使うことばかりではないのだが、どういうわけか「Webカメラ」と呼ばれることが多い。あるいは、ほとんどがUSB経由で接続するために「USBカメラ」と呼ばれることもある。

 用途としては、TV電話やビデオチャットと呼ばれるコミュニケーション用がメインだが、静止画を撮影したり、監視カメラとして使用することもできる。

マクセル製Webカメラ「コンパクトPCカメラ PM5」(左)と「同PM4」(右)

単独使用が前提のデジタルカメラ

 デジカメは単体で使用することが多いので、PCの周辺機器とは考えていない人も多い。しかし、USBケーブルでPCに接続できるデジカメが増えているので、いちおう周辺機器としておこう。

 デジカメの中には、USBケーブルでPCに接続すると、Webカメラとしても使えるものがある。こうなると「Webカメラとどこが違うのか」と悩むが、あえて違いを探すとすれば、バッテリで駆動でき、かつ、単体で使用できるものがデジカメと考えればよいだろう。

 デジカメを持っている人は、その機種がWebカメラとして使える場合もあるので、マニュアルやWebの製品情報ページなどをよくチェックしてみよう。ただし、ことビデオチャットに関しては、Webカメラのほうが使い勝手がよいことが多いので、Webカメラとして「も」使えると思っておいた方がいいだろう。

Webカメラとしても使える富士写真フイルム製コンパクトデジカメ「FinePix F440/450」

PC要らずのネットワークカメラ

 ネットワークカメラは文字通りネットワークに接続して使用するカメラで、それ自身にCPUやサーバ機能を内蔵し、静止画や動画を発信できるものを指す。

 機能的にはWebカメラと重なる部分もあるが、基本的にはPCの助けなしに動作するかどうかで見分ければよいだろう。遠隔操作や自動追尾などの高度な機能を内蔵しているものもあり、一般的にWebカメラよりも価格が高い。どちらかというと、監視カメラやセキュリティ用として24時間連続使用するような、本格的な業務用途で使われることが多いようだ。

無線LAN機能を内蔵したプラネックスコミュニケーションズネットワークカメラ「CS-WMV01G」
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