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» 2004年12月15日 23時05分 公開

PC市場は成長、半導体は調整局面に――2005年度予測

PCはビギナー層に浸透し始めるほか、中小企業の新規導入が増えて出荷台数が伸びる見通し。半導体は調整局面に入り、一時的に落ち込むとの予測だ。

[岡田有花,ITmedia]

 情報技術産業協会(JEITA)は12月15日、2004年度から2007年度にかけてのPCと関連機器の需要予測を発表した。景気回復を追い風にPCやHDDが伸びる一方、半導体は調整局面に入るとの予測だ。

PCは、まだ伸びる

 国内PC市場は、出荷金額・台数とも、2000年度をピークに2年連続前年度割れしていたが、2003年度に台数がプラスに転じた。2004年度は、AV機能を強化した機種が売れたほか、IT投資促進減税によりビジネス市場も回復。台数ベースで前年度比11.3%増の1200万台、金額ベースで8.4%増の1兆7470億円となる見込みだ。

 2005年度以降は、子どもやシニアなどビギナー層にPCが浸透するほか、大企業の買換え需要、中小企業の新規導入が増えると予測。2005年度の需要台数は前年度比7.5%増。ただ、高機能モデルと低価格モデルのニ極化が進み、金額ベースの伸びは2.5%にとどまる。2006、2007年度はそれぞれ、台数は約5%増えるが、金額は約1%増にとどまる見通しだ。

CRTから液晶シフト進む

 国内PCディスプレイ市場はPC市場の回復とともに伸び、2004年度は前年度比12.2%増の3462億円を見込む。CRTから液晶へのシフトが進み、CRTは27.2%減の214億円、液晶は16.4%増の3248億円となっている。

 2005年度以降、液晶パネルの価格低下が進むため、金額ベースではそれほど伸びない見込み。2005年度は前年度比6.4%増、2006年度は0.5%増だが、2007年度は2.1%の減少に転じる見通しだ。

プリンタ、低価格化で出荷金額減

 プリンタの2004年度国内需要は前年度比1.1%減の6117億円との予測。台数ベースの需要は伸びるが、低価格化が進むため出荷金額は今後も落ち続け、2005年度は0.5%減、2006年度は1.2%減、2007年度は2.5%減となる見込みだ。

HDD市場拡大、音楽プレーヤーやHDDレコーダーけん引

 国内HDD需要は、携帯音楽機器やHDDレコーダーの急成長がけん引して大きく伸びると予測する。

 3.5インチ大容量タイプは、HDDレコーダーの大容量化に伴って需要がさらに伸びる見込み。2.5インチ以下の小型タイプも、ノートPCの高性能化やHDD搭載型の携帯音楽プレーヤーの普及、DVカメラやカーナビへの搭載などにより、需要が拡大すると予測する。

 2004年度のHDD出荷台数は前年度比11.2%増の2654万台、出荷金額は2.9%減の2942億円と予測。2005年度は台数ベースで11.5%増、金額ベースで13.2%増を見込んでおり、その後も台数、金額ともに8%前後伸び続けるとした。

IC測定器に見る半導体需要

 半導体需要の動向を反映する国内IC測定器需要は、2001年度に前年度比59.5%減の大きな落ち込みを記録したが、2002年度から2004年度までは右肩上がりに成長してきた。2004年度の需要予測は前年度比30%増の1550億円。

 ただし2005年度は、半導体投資が調整局面に入るため、再び落ち込むと見ている。落ち込み幅は17.4%と、2001年度ほど大きいものにはならないと予測する。

 2001年度は、半導体の用途がPCに依存しており、PC不況のあおりを直接受けたほか、国内メーカーがDRAMからの撤退を余儀なくされるなど、半導体市場全体が落ち込んでいた。

 一方、2005年度の半導体市場は前年度比微増の見込み。用途はPCに加え、デジタル家電や携帯電話、車載ICなどに広がっている。さらに、DRAMの世代交代期にあたるため、DRAM用測定器の買い替え需要も好調と予測。IC測定器の落ち込みはそれほど大きくないと見る。

 測定器需要が減るのは2005年度のみで、2006年度以降は回復に転じる見込み。2006年度は金額ベースで前年度比10.5%増、2007年度は7.1%増を見込む。

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