「Fatal1ty」とは、「CPL」(Cyberathlete Professional League)という、PCゲームの世界トーナメントで優勝や入賞経験を数多く持つ米国のプロゲーマー、ジョナサン・ウェンデルのハンドル名。そのジョナサン・ウェンデルとABITの共同開発による、自作パーツのブランドが「Fatal1ty」なのだ。
昨年の12月にFatal1ty第1弾として登場したのは、Intel925XEを搭載するマザーボード「Fatal1ty AA8XE」で、秋葉原のショップなどにも登場し、PCゲームユーザーの注目を集めた。Fatal1tyのWebサイトでは、Fatal1ty AA8XEに本ブランドのグラフィックスカードとなるATI TechnologiesのRADEON X700 XTを搭載する「Fatal1ty-X700 XT」を加えてオンライン販売を行っている。
今回、本シリーズにAMDのAthlon64/64 FX対応のマザーボードとなる「Fatal1ty AN8」が追加された。チップセットはNVIDIAのnForce 4 UltraでSLIにも対応するという。インテルチップセットを採用するLGA775対応マザーボードでは、SLI対応マザーボードがまだ存在しないため、このような選択になったのだと思われる。
ただし、同時に展示されていたグラフィックスカードはATI TechnologiesのRADEON X850 XT Platinumを搭載する「RX850 XT 256EDVIO」で、本製品がFatal1tyブランドの第2弾グラフィックスカードとして登場することになりそうだ。nForce 4 UltraとRADEON X850 XT Platinumの組み合わせというのが、非常にユニークであるが、AthlonXPプラットフォームでnForce 2とRADEON 9700 PROの組み合わせで、高いパフォーマンスを出していたことを考えると、あながち悪い組み合わせではないのだろう。
なお、同ブースではZALMANのCPUクーラーを使ったFatal1tyブランドのCPUクーラーやABITのOpteronデュアルマザーボードなど、ABIT製マザーボードやグラフィックスカードが多数展示されていた。また、Fatal1ty(ジョナサン・ウェンデル)本人もブースに来ていて、彼によるゲームのデモンストレーションなども行われており、ABITがFatal1tyブランドにかなり注力している様子が見て取れた。
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