高画質といえる根拠は2つある。まずビデオ画像をキャプチャーした画質が向上していることだ。
手元にあったソフトウェアエンコードタイプの旧製品「GV-BCTV7」を用いて、同ソースを高画質記録したものを再生、静止画キャプチャして確認してみた。
左がGV-MVP/GXのもの、右が旧製品のものである。見比べるとGV-MVP/GXのほうが細かいディテールの表現力が高い。クローズアップしてみるとよく分かるが、旧製品のものと比べるとタイルの目地はくっきりしており、テロップの色ボケが明らかに軽減されている。
また、ノイズも少なく、一見同じような画像でもコントラストと輝度調整を行ってみると明らかに違うことが分かる。
一番上の画像に、コントラストと輝度を調整してみたものが中央の画像、その拡大が下の画像だ。双方一見きれいだが、コントラストと輝度を調整してみると旧製品には細かい縞が入り、画像が滑らかに繋がっていないことが分かる。
細かいノイズの入ったソースはMPEG圧縮効率を下げる要因になるし、低ビットレートで録画した場合の画質劣化がより激しくなる。その意味でしっかりしたビデオ入力品質を持っているのは注目すべきポイントである。
もう1つは、MPEG-2のビットレートが最大25Mbpsと非常に高いビットレートで設定できること。
ビットレート25Mbpsで録画することにより、録画(エンコード)に伴う画質劣化を最小限に抑えることができる。従来製品では15Mbps程度が上限の製品が多かったが、こと「保存版」を残したいユーザーであれば、まず元ソースをできるだけ劣化なしで残したいと考えるため、これは歓迎すべき機能だ。
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