Intel、家電専用プロセッサの開発計画を披露

» 2005年03月03日 09時07分 公開
[IDG Japan]
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 米Intelが、家電とデジタル家電専用プロセッサを投入する計画を認めた。Intel Developer Forum(IDF)の基調講演ではさらに、デスクトップPC向けプロセッサをいずれPentium Mにシフトしていく計画であることも、これまで以上に強くにおわせている。

 Intelが新設したデジタルホーム部門ジェネラルマネジャー、ドン・マクドナルド氏は、デジタルディスプレイの性能強化用に設計された専用プロセッサ3種類の開発計画を発表した。「Rembrandt Digital Display」「Matisse Digital Video De-Interfacer」「Monet Integrated Multimedia Display」の各プロセッサに関する詳細は今のところほとんど不明だが、これらチップはIntelが家電メーカー向けに提供を計画しているプラットフォームの一部になると、マクドナルド氏は解説する。

 同氏はまた、Pentium Mの後継となるデュアルコアプロセッサ「Yonah」を搭載した薄い小型のデスクトップPCを聴衆に披露した。Intelはいずれ、低消費電力の特性を生かし、クライアント向けの全プロセッサをPentium Mアーキテクチャにシフトすると見られている。

 今のところ、マクドナルド氏の部門はデジタルホームPC向けに「Anchor Creek」プラットフォームを打ち出す準備を進めている。このプラットフォームはデュアルコアプロセッサの「Pentium D」か、やはりハイパースレッディング技術を組み込んで計4つのアプリケーションスレッドに対応できるデュアルコアプロセッサ「Pentium Extreme Edition 840」のいずれかを採用する。

 これらマルチスレッドは、家庭でのコンピュータ利用方法を変えてしまうものだとマクドナルド氏は言う。同氏がデモを行ったデスクトップPCはPentium Extreme Edition 840搭載で、仮想リビングルームで高品位ビデオを再生しながら、別の部屋では家族がテレビゲームを楽しんでいた。Extreme Edition 840のマルチスレッド技術のおかげで、ビデオ、ゲームとも画像が乱れることなく実行できることが示されていると、マクドナルド氏。同プロセッサは4〜6月期に登場予定。

 同氏によれば、Anchor Creekプラットフォームにはグラフィックスパフォーマンスを強化した新チップセット技術も組み込まれる。

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