“ふにゃ”が散らし、枯らした往年の名キーボード

» 2005年03月08日 19時08分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

 キーボードにゃこだわるぜ、って人は多い。ITmediaには、取材・外出頻度が多いのに会社デスクトップPCのキーボードでないとどうもしっくり来ず、ノートPCでは記事書けない、とどんなに遅くなっても帰社する記者もいる(どうでもいいですが「貴社に汽車で帰社する記者」が一発。ATOK2005、結構いいっすよ)。

 さて今週のランキングは、一太郎、Mac mini、ノートPC、PCパーツ系とかなりジャンル豊かなものとなったが、中でも2、4、8位の「キーボード」がキーワードとなっている記事に注目してみることにした。

 ランキング4位の小寺氏による往年Appleキーボードを復活させたコラムは思わず「そうそう。これこれ」と言いたくなった人も多いのではないだろうか。かくいう筆者も1年ほど前、ピュアタブレットPCであるNEC「LaVie TB TB700/5T」を使用していた頃にまさに同じようなことを試した1人だ。ただしそれは、当時の後味の悪さを思い出させるものでもあった。

 LaVie TBはキーボードがないピュアタブレットPCだが、このような仕事をしているのであれば、ペン入力では逆に遅い。つまりキーボードがやっぱり必要だったことに気がついた。そこで手元にあったのが、Apple KeyBoard(*)とiMate。10キー付きながらコンパクトで、LaVie TBとのマッチングもよい。キー割り当てをフリーソフトの「AltIME」でカスタマイズしつつ、そのキータッチには改めて名機だと思ったものである。

 ところが“ふにゃ”キーボードだ。これ、実は結構前から同等製品が発売されており、これも当時、LaVie TB用として購入したのである。価格はこのエバーグリーン製よりやや高価で、確か4000円近くしたと思う。本体ごとくるくる巻いてコンパクトに持ち運べる、というところに価値を見いだしたつもりだったが、キータッチも当然“ふにゃ”。いざ普通のキーボードのつもりで入力しだしてもテンポよくタイプできず、1文字タイプするたび「ナニヤッテンダオレハ」感を蓄積させていった。

 この感覚は、数日後普通のノートPCを衝動買いさせるほどにまで成長、自動的にApple Keyboardの役目も終わった。

 Apple KeyBoardとiMateという名機を「もう一花咲かせてやろう」とは思ったこともあるのは事実。しかしこの“ふにゃ”が散らし、枯らしてしまったことになる。ああ無情……といえば収まりがよさそうだが違う。自分の計画性のなさを改めて思い出させられるというのはちょっとつらい。


*筆者もかつては、SE/30用として使われていたファンクションキーのないApple KeyBoardが超お気に入り。新卒入社した会社でPowerMac 7500/100用としてあてがわれたものだったが、以来Macを使わなくなるまでの6年ほど、最後はGriffin Technology「iMate」(Quark XPress起動に必要なADBドングル用としても活用)とともにグラファイトポリバケツ型のPowerMac G4(機種名は失念。確かPowerPC G4/400MHz位のスペックだったと思う)まで、3台ほど同じのを使った。今思うとかたくなにこだわっていた記憶があり、当時はアキバで売られていた小汚い中古でも5000円ほどしたもんだった。

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