直径6.8ミリのリチウムイオン電池、三洋が開発

» 2005年03月16日 20時31分 公開
[ITmedia]

 三洋電機は3月16日、6.8(直径)×55(幅)ミリと業界最小サイズのピン形リチウムイオン電池「UR655」を今夏から出荷すると発表した。体積が単4形電池の約半分と小型電子機器に向き、携帯音楽プレーヤーや携帯電話のワイヤレスヘッドセット、電子ペンなど向けに売り込む。

 体積は単4形乾電池の約半分で、重さは5グラム。容量は120mAh、充電電圧は4.2ボルト。

 正極、負極、セパレーターの巻き取り芯を電池端子と兼用にし、容量ロスを抑えながら小型化。円筒形リチウムイオン電池と同じ正極・負極構造を採用し、高エネルギー密度・大電流放電などの特徴も受け継いだ。携帯音楽プレーヤーや、ワイヤレスヘッドセットなどの無線通信機器、ノートPCのブリッジバッテリーといった用途にも対応できる。

 外装にはアルミニウムを採用。ラミネート外装に比べ形状安定化と信頼性を向上させ、軽量化も確保した。

 当初は月産10万個の予定。

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