最近のアキバでは、電源ユニットの価格もこなれてきて、かつシステムのリニューアル需要やケーブル着脱式、大口径ファン搭載静音モデルなどの流行もあり、電源を新たに購入するユーザーも多いと聞く。さらに2、3年前なら2万円近くもした定格500ワット超のモデルが、2005年5月現在では約1万円ほどで購入できるようになっている。
しかし買い換えるとなると、古い電源もなんとなくもったいないと思いやしないだろうか。そのようなときに使えるのがセリング「SPW-PSW24」である。たとえば定格300ワット電源からの買い換えであれば、プラス1500円程度で新旧合わせて定格800ワットクラスの電源環境にできるという。
SPW-PSW24は、電源を2台同時に接続し、電源のオン/オフを連動できるというパーツだ。メイン電源はマザーに接続するメインコネクタやPentium 4用4ピン12Vコネクタ、PCI Expressグラフィックスカード給電用6ピンコネクタなどに、サブ電源側はHDDや光学ドライブ用などに接続する4ピン電源コネクタ用にといった感じで、供給電圧やコネクタ別に使用する電源を使い分けることができる。
ちなみにこのSPW-PSW24は、2002年9月に登場し、いまだ発売されているロングセラーパーツ「SPW-PSW」の後継モデルで、24ピンメインコネクタ対応電源でも使えるようになったのが主な変更点となる。
SPW-PSW24には、ケーブルを通すためのPCIブラケットが付属している。サブの電源をケース外に設置して、必要なコネクタをPCの内部に入れる際の通し口に使うことができる。なお、電源を2台とも内蔵できるケースを使用するユーザー場合でも、外部の電源ケーブルを外部へ出すさいに用いることができる。
さて、筆者のミドルタワーケースにはATX電源を2台も設置できるスペースはないが、先日入手した、ATXより小型でATXケース設置用ブラケットも付属する300ワットSFX電源、オウルテック「Super Versatile PLUS SS-300SFD」をサブ電源に使い、むりやり内蔵させてみることにした。メイン電源は普段使用している定格380ワットのATX電源、サイズ「鎌力 Rev.B KMRK-380B」を用いた。
サブ電源は、3.5インチシャドーベイの底部への設置する。このSFX電源であれば、2台あるHDDを上段に移設して5段分のスペースを確保することで設置できた。
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