今回発表されたのは、A3に対応した「LP-M5500」および「LP-M5500F」シリーズと、A4対応の「LP-A500/A500F」のカラーレーザー複合機。同社が展開するオフィス向けブランドの“オフィリオ”シリーズとして発売される。
LP-M5500は、両面印刷対応のプリンタとコピー、スキャニングが可能な複合機。コピー/プリント時にはカラー10PPM、モノクロ40PPMの性能を持つ。スキャニングはネットワーク上のPCに直接保存できる「プッシュスキャン機能」を持つほか、USBポートが配置されているので、「Scan to USBメモリ機能」により、複合機本体に差したUSBメモリへPDF形式などでの保存も可能だ。
新しいLP-M5500、LP-M5500Fシリーズの魅力は何と言っても価格にある。ベースモデルとなるLP-M5500は29万8000円、FAXおよびADF付きのLP-M5500Fでも39万8000円からと、思い切った低価格路線になっている。コピーチャージがないのも特徴だ。ランニングコストも1枚あたり17.1円程度に抑えた、としている。
同社によると、複合機の市場として、大企業や大規模オフィス向けとして販売されている100万円台や300万円台の複合機や、個人オフィス向けとして10万円以下で販売されているインクジェット/モノクロレーザー複合機は存在するが、30万円程度のボリュームゾーンで投入されている、中小規模向けの複合機がなかったという。このため、この価格帯での投入となった。
発表会の席上、セイコーエプソンの鈴木隆史氏は、「オフィス環境の変化により、中小規模のオフィスでも、プリント機能だけでなく、コピーやFAXといった点在する機器をひとまとめに扱える、複合機の需要は増えている」と強調。カラーレーザープリンタでのシェアを生かして、今後はカラーレーザー複合機により、オフィスの複合機化を進める、と語った。
各機種の主な価格は以下の通り。
商品名 | 仕様 | 価格(税別) | 発売時期 |
---|---|---|---|
LP-M5500 | A3対応カラーレーザー複合機 | 29万8000円 | 7月下旬 |
LP-M5500D | LP-M5500+専用ラック・プリンタ台セット | 32万8000円 | 7月下旬 |
LP-M5500Z | LP-M5500+専用ラック・増設1段カセットセット | 35万8000円 | 7月下旬 |
LP-M5500F | FAX機能・ADF付きA3対応カラーレーザー複合機 | 39万8000円 | 7月下旬 |
LP-M5500FD | LP-M5500F+専用ラック・プリンタ台セット | 42万8000円 | 7月下旬 |
LP-M5500FZ | LP-M5500F+専用ラック・増設1段カセットセット | 45万8000円 | 7月下旬 |
LP-A500 | A4対応カラーレーザー複合機 | オープンプライス(実売予想価格18万円前後) | 6月17日 |
LP-A500F | FAX機能・ADF付きA4対応カラーレーザー複合機 | オープンプライス(実売予想価格21万円前後) | 6月17日 |
また同時に、A3対応のカラーレーザープリンタ「LP-S5500」も発表された。価格は16万8000円。モノクロレーザープリンタからの置き換えを目指す。
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