3連休の半ばとなる17日、アキバプロントでサーマルティクによる製品展示イベント「サーマルキャンプ 2005 in 秋葉原」が開催された。展示されたのは2005年下半期に投入予定の新製品が中心で、CeBIT 2005、Computex Taipei 2005で公開したモデルを目の前で見られるとあって、熱心な自作ユーザーが多く来場した。加えて、インテルやAMDによるゲストスピーチやプレゼント抽選会などの催しもあり、会場は終日大盛況だった。
今回の展示品でひときわ注目を集めていたのは、同社おとくいの水冷キットだ。
昨年2004年にブレイクが起こり、今年は「過熱ぎみだった人気がやや落ち着いて、よりじっくり比較検討したりし性能を見極めるユーザーが増えてきたため、ある程度落ち着くのでは」(某ショップ)といった声が聞かれることもある同カテゴリーだが、サーマルティクにおいては「前年の2倍のペースで売れています」とのことで、夏に限らず通年でガンガン新モデルを投入していくことも示唆し、調子のよさをアピールした。
その見た目でもっともインパクトがあったのは、サラウンドスピーカーシステムでよくあるようなデザインが大きな特徴のタワー型水冷キット「Symphony CL-W0040」だ。これは液晶TVの横に置かれているという展示方法も相まってか、ひときわそのデザインに注目が集まっていたようだ。
Symphony CL-W0040は、パンチパネル部分に12センチファンを5基搭載しており、冷却液を積極的に放熱する仕組みの水冷キットだ。ポンプを2基搭載し、より強力にすることで、本体をPCケースより下方に設置したとしても十分機能するほどのポンプ性能を備えるという。販売開始は8月5日、価格は4万円前後となる予定だ。
また、グラフィックスカード専用となる水冷キットも年内に投入予定とのことだ。「Tide Water CL-W0052」は、PCIスロットにポンプ兼ラジエータを装着するコンパクトなタイプで、拡張スロット1段分の空きがあれば搭載可能としている。
さらには、水冷キットのオプションパーツにも個性的なものが目白押しだ。CPUブロックそのものにラジエータを備える「Volcane 4005 CL-W0037」は、よくあるCPU用ヒートシンクそのものに水路を設けたといった製品で、よりコンパクトに合理的に水冷キットを内蔵させたいといったユーザーにはお勧めかもしれない。そのほか、タンクやラジエータを5インチベイに装着するコンパクトな「AquaBay」シリーズも、設置にもそれほど大がかりではない構成で、より具体的であるためか多くのユーザーの注目を集めた。
なお、これら「AquaBay」シリーズは8月11日発売を予定している。価格は「CL-W0032」と「CL-W0021」が6000円前後、「CL-W0031」が4000円前後になる見込みだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.