米国での大会用に開発された完全自動制御の新しい自動車に、Apple技術が使われている。
「チーム・バンザイ」は北米全土で118のエントリーから選ばれた40チームの1つとして、米国防総省国防高等研究事業局(DARPA)が主催する2005年グランドチャレンジのセミファイナルに出場する。
同チームはTigerパワーでカスタマイズしたVolkswagenのTouareg(ドラ号と命名)を開発。すべての開発とレースの管理にMac OS X技術を利用している。
自動車を制御する電子ピストンとベルトの内部にPower Mac G5のOS Xを組み込み、ハンドルとブレーキ、アクセル、変速装置をコントロールしている。
目的地までのナビゲートは一連のGPSウェイポイントに従い、レーダー、ビデオカメラ、ソナー、レーザーなどのセンサーが路面を調べて障害物を評価する。
セミファイナルに残った40チームは、自己制御式の車で曲がりくねったり障害物が随所に置かれている200メートルのコースを切り抜けられることを実証する必要があった。
9月27日から10月5日にかけてカリフォルニア・スピードウェイでNational Qualification Event(NQE)が開かれ、ここで残った20チームが10月8日、200万ドルをかけたグランドチャレンジに出場する。
今回の試みはAppleともつながりがある。チーム・バンザイを率いるジョン・チョイ氏はBanzai Research Instituteの創設者で、NeXTとAppleでソフト設計者を務めた経歴の持ち主。
チームには、Appleの現上級コンサルティングエンジニアで元NeXTデベロッパーのビング・チェン氏、元NeXTコンサルタント/Appleソフトエンジニアのケニー・レオン氏が加わっている。
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