松下とインテル、次世代電池によるPC駆動時間延長技術を共同開発

» 2005年08月24日 13時06分 公開
[ITmedia]

 松下電池工業は8月24日、次世代リチウムイオン電池を用いノートPCの駆動時間を延長させる技術を、インテルと共同で開発すると発表した。松下電池は次世代高容量リチウムイオン電池を、インテルは次世代のPC用モバイルプラットフォーム技術を開発していく。

 現在ノートPCに多く使用される電池容量(ノートPC用標準サイズである18650サイズ円筒形電池の場合)は2.0Ahから2.6Ahまで存在し、主流は2.2Ah製品、充電電圧4.2ボルト/放電終止電圧3ボルトとなっている。

 松下電池が開発する次世代電池は、正極/負極の反応材料を変更し、利用電圧範囲を拡大することにより容量増大が可能になるという。2006年4月を目標に、ニッケル酸系正極を採用し、放電終止電圧を2.5ボルトとする、現主流製品の約30%増となる2.9Ah製品を投入する。

 今後2.9Ah製品投入以降も、同社電池技術とインテルの電池制御回路技術とをより融合させ、PC駆動時間をより延長させる技術開発に取り組む。同技術は携帯電話やデジタルカメラ用電池などノートPC領域以外へも適用可能としている。

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