ジャスト、2006年度版「一太郎/ATOK/花子」を発表(2/3 ページ)

» 2005年10月31日 21時00分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

さらに変換精度を向上、64ビットOSにも対応する「ATOK 2006」

 ATOK 2006では、「“気持ち”を伝える日本語を」をテーマに、基本となる変換精度をさらに向上させ、より快適で正確な日本語入力を支援する機能も新たに加わったうえ、64ビットOSである「Windows XP Professional x64 Edition」正式対応となった。

photo ATOK 2006(中)と明鏡国語辞典とジーニアス英和/和英辞典が付属する「ATOK 2006[電子辞書セット]」(右)、大学・大学院・高校・高専・専門学校の学生のみ購入可能な「ATOK 2006[就活応援セット]」(左)がある

 従来より定評のある、入力している文章内容を判別して、より適切な変換を行うための「文脈処理」能力は、単語感の関係情報も判別するよう拡充され、同音語を変換し分ける精度がさらに向上した。また、昨今多い市町村合併にふまえた旧市町村名→新市町村名変換機能のほか、世界の観光地名、児童福祉用語、時事用語・トレンド用語など、変換辞書の語彙拡充も図られた。

photo ATOK 2006の主な強化ポイント
photo 新自治体の名称や時事用語・トレンド用語など、2006年度版ならではの語彙拡充が図られている。このあたりも「毎年出すことに意味がある」(浮川氏)ポイントといえそうだ

 入力ミスの履歴を学習し、次に同ミスをしたさいに正しい候補を指摘してくれる「訂正学習」機能もさらに強化した。たとえば入力ミスのほか、一般辞書にはない企業名や部署などの略字なども簡易に学習させることもできるようになっている。さらに、「きょう」「きのう」といった言葉から、その当日の日付に変換してくれる「日付入力支援」機能も備えた。たとえばきょう→2005年10月31日(月)、2005/10/31→平成17年10月31日(月)などのように変換でき、西暦/和暦変換などにも対応する。

photo 前後の文脈を判別し、「投稿」「登校」が使い分けられる
photo たとえば営業推進を略して「営推」と言うことがあるが、この文字を入力するには「営業推進」と入力してから“業”“進”の文字を消去する、とすることが多い。ATOK 2006ではこの修正を判別し学習したり、単語登録が楽に行えるようになっている
photo メール文面などによくある決まり言葉の入力なども「推測変換」の複数候補表示機能にて、入力が容易になる
photo 「きょう」を変換すると自動的に年号日付曜日も補完された、日付に変換できる。和暦と西暦との変換にも対応する

 電子辞典との連携も強化され、辞典検索機能活用時に複数の辞典データを自動的に切り替る機能が備わる。たとえば“署名”という単語は「明鏡国語辞典」ないし「広辞苑」どちらにも載っているが、“電子署名”という単語は「知恵蔵」にのみ載っている。その場合には参照する辞典を自動的に切り替え、その内容を表示してくれるものだ。なお辞典検索は、ATOKでの文字入力時以外にたとえば適当なWebサイトに表示された文字列をそのまま検索できる右クリックメニューでも行えるようになっている。

photo ATOKからだけでなく、一般アプリからも右クリックメニューにより電子辞書検索が行える

 ATOK15より進められていた多様な日本語表現に対応する「話し言葉」モードに、たとえば“遊びに/いくんべえ”“この水/ひやっこいねえ”“〜できちった”といったような関東圏方言に対応する「話し言葉関東」モードを新たに搭載した。

対応OSは、Windows 98/Me/2000 Professional/XP/XP Professional x64 Edition。

 同時にATOK 2006/2005に対応するATOK連携電子辞典「広辞苑 第五版 for ATOK」も発売される。価格は8600円。

PowerPoint以上の説得力のある文書作成機能そして高度なプレゼン機能を備えた「花子2006」

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