日本ヒューレット・パッカード 03-6416-6660
HP Directplus価格:25,830円
HP Photosmart 3210は、先に紹介したHP Photosmart 3310の下位モデルにあたる。3310と同じエンジンを搭載し、数点の機能削減を行なうことでコストの低減を図った製品だ。本道の印刷、スキャン性能が同等だから、正確にはバリエーションモデルというべきだろうか。
両者をざっとながめると、FAX、自動両面印刷、無線LANなどといった機能の削減、液晶モニターのサイズ縮小が相違点として挙がる。だが、自動両面印刷機能については、ユニットをオプション(HP Directplus価格4,600円)として販売しているので、購入後でも拡張できる。また、無線LANにしても、有線LANを利用すればアクセスポイントを接続するなど、代用策をとることが可能だ。つまるところ、FAXと3.6型の液晶モニターが不要ならば、3210を選択するのがベターだろう。何しろ25,830円という安価で、最新エンジン搭載の複合機が購入できるのだ。他社製品ならば、ミドルからロークラスにしか手が届かない。
エンジン性能は同一だが、価格差がかなり大きなだけに、過去の事例から色設計や速度に違いがあるのでは? という疑問が浮かぶかもしれない。しかし、筆者が試した限りでは、3310との違いは特に感じられなかった。全複合機中でも、ダントツのコストパフォーマンスを持った製品として評価できるだろう。
液晶モニターが2.5型にサイズダウンし、FAXやビデオプリントボタン、無線LANのアクセスランプが省かれたが、基本的な機能やメニュー構成はHP Photosmart 3310とまったく共通と考えてよい。| 印刷解像度 | 4800×1200dpi |
|---|---|
| インク成分/カートリッジ構成 | 染料系/6カートリッジ |
| ノズル数 | 650ノズル×6(C・Lc・M・Lm・Y・Bk) |
| 最小ドロップサイズ | 5pl |
| 印刷マージン(標準/最小) ※A4カラー印刷時 | 上:1.8mm/0mm、下:3mm/0mm、左:3.2mm/0mm、右:3.2mm/0mm |
| 給紙容量 | メイントレイ:約100枚(普通紙)、フォトトレイ:約20枚(フォト用紙) |
| CD/DVD印刷 | − |
| イメージセンサー | CCD |
| 光学解像度(主走査×副走査) | 4800×4800dpi |
| 入力/出力階調 | RGB各色16ビット/8ビット |
| 連続フィルム読み取りコマ数 | 35mmスリーブ:6コマ、35mmマウント:4コマ |
| カメラ接続インターフェイス | USB 1.1(PictBridge) |
| メモリーカードスロット | CF TypeII、SDメモリーカード/MMC、メモリースティック(PRO対応)、xDピクチャーカード |
| 対応画像フォーマット | JPEG(DCF、UPF)、TIFF(Exif)、Motion JPEG(AVI、MOV)、MPEG1 最大8MB、1200万画素まで |
| 液晶モニター | 2.5型TFT(解像度非公開) |
| PC接続インターフェイス | USB 2.0、100BASE-TX/10BASE-T |
| 外形寸法(トレイ収納時)/重量 | W464×D395×H220mm/約11.9kg |
| 主な付属品 | USBケーブル、LANケーブル、用紙保存用袋、ソフトウェアCD-ROM、マニュアル |
| 主な付属ソフト | HPソリューションセンター、HP Image Zone、HP Image Zone Express、HPドキュメントビューア、宛名職人プリンタバンドル版2006 |
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HP Directplus価格:16,800円
今年は新型エンジンの搭載機に衆目が集まっているが、実のところ普及価格帯には従来のエンジンを搭載したモデルも存在する。その代表がHP Photosmart 2575だ。
本機にはPhotosmartの名が冠せられているものの、型番からして、HP PSC 2355の後継モデルとして開発されたものだろう。2355では搭載を見合わせていたフォトグレー(HP100)が、本機では使用可能になっている。だが、旧来のインクシステムなので、新型エンジンが見せた低ランニングコストと高速性は望むべくもない。とはいえ、前者はともかく、後者については「フォトバリューパック・6色」(HP Directplus価格3,990円)を購入することによって大幅に低減できる。さすがに19円とまではいかないが、公称では23円程度に抑えられるとのことだ。
印刷品質については、わずかに粒状感が残るものの、メリハリのある色使いは複合機としてはむしろ好ましい。フラットな色調が好みならば、ICCプロファイルで対応できる。スキャン品質は、ほかのHP製品から推して知るべしというところだ。
さすがはPSCの名門である2000番台の血統だけあって、画質、速度、操作性のバランスが取れた名機に仕上がっている。他社の製品と見比べてみるまでもなく、この価格帯でこれほどの機能・性能を備えた製品など存在しない。
| 印刷解像度 | 4800×1200dpi |
|---|---|
| インク成分/カートリッジ構成 | 染料系+顔料黒または染料系/2カートリッジ |
| ノズル数 | 200ノズル×3(C・M・Y/Lc・Lm・PBk/Lg・Dg・PBk)、416ノズル(MBk) |
| 最小ドロップサイズ | 5pl(C・M・Y)、15pl(MBk) |
| 印刷マージン(標準/最小) ※A4カラー印刷時 | 上:1.8mm/0mm 下:6.7mm/0mm、左:3.2mm/0mm 右:3.2mm/0mm |
| 給紙容量 | 約100枚(普通紙)、約30枚(はがき) |
| CD/DVD印刷 | − |
| イメージセンサー | CIS |
| 光学解像度 | 2400×4800dpi |
| (主走査×副走査) | |
| 入力/出力階調 | RGB各色16ビット/8ビット |
| 連続フィルム読み取りコマ数 | − |
| カメラ接続インターフェイス | USB 1.1(PictBridge) |
| メモリーカードスロット | CF TypeII、SDメモリーカード/MMC、メモリースティック(PRO対応)、xDピクチャーカード |
| 対応画像フォーマット | JPEG(DCF、UPF)、TIFF(Exif)、Motion JPEG(AVI、MOV)、MPEG1 最大8MB、1200万画素まで |
| 液晶モニター | 2.5型TFT(解像度非公開) |
| PC接続インターフェイス | USB 2.0、100BASE-TX/10BASE-T |
| 外形寸法(トレイ収納時)/重量 | W440×D284×H172mm/約5.5kg |
| 主な付属品 | インクカートリッジホルダー、USBケーブル、LANケーブル、用紙保存用袋、ソフトウェアCD-ROM、マニュアル |
| 主な付属ソフト | HPソリューションセンター、HP Image Zone、HP Image Zone Express、HPドキュメントビューア、宛名職人プリンタバンドル版2006 |
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提供:日本ヒューレット・パッカード 株式会社
ソフトバンク クリエイティブ株式会社 PC USER 12月号『複合機・プリンター コンプリートガイド』 より抜粋
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年1月17日