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» 2005年12月08日 17時08分 公開

iPod nanoからノートPCへ――フラッシュメモリの採用はPCにも拡大? (1/3)

スマートフォンやデジタル音楽プレーヤーで急速にHDDに取って代わりつつあるフラッシュメモリは、今後コストが下がればPCでもHDD代わりに採用されるかもしれない。

[John G. Spooner,eWEEK]
eWEEK

 フラッシュメモリは、PCにおける主要な役割を担うことを狙っている。それは、重要なデータを保存するという役割だ。

 フラッシュメモリは電源が切れてもデータを保存しておけるメモリチップ技術で、既に音楽プレーヤーではHDDに取って代わりデータストレージの役割を担うようになっているが、最近ではそのターゲットがPCにも広がりつつある。

 だが専門家によると、フラッシュメモリチップは価格が高く、またストレージ容量が全般に少なめであることから、サイズの小ささや、顧客がちょうど必要としている容量を提供できるといったメリットにもかかわらず、2006年中、そしてその後の数年間も、メインストリームPCの主要なデータストレージメディアとしてHDDに取って代わることにはなりそうにない。

 専門家によると、ストレージとして最も手頃なのは依然としてHDDだ。HDDは現在、約4Gバイトの1インチモデルから、500Gバイトの3.5インチモデルまで、40ドルから200ドル、またはそれ以上の価格帯で販売されている。

 だがMicrosoftやIntel、Samsung Electronicsなどのベンダーの取り組みのおかげで、この2つの技術は2006年中にもデバイスで共存し始めることになりそうだ。

 フラッシュメモリとHDDの組み合わせなら、PC、特にノートPCの性能を強化すると見られている。HDDではなく迅速にアクセスできるフラッシュメモリにデータを保存し、節電のためにHDDは停止させたままにすることで、起動時間を短縮できるほか、ノートPCのバッテリー持続時間も延ばせるからだ。

 SamsungとIntelは現在、フラッシュメモリとHDDを混合させるための方法に取り組んでおり、またMicrosoftは2006年秋にリリース予定のWindows Vistaの一部として、フラッシュメモリを活用してシステム性能を強化できるSuperFetch機能を提供する計画だ。

 Samsung ElectronicsはHDDとフラッシュメモリの両方を生産しているが、同社のフラッシュメモリマーケティング担当ディレクター補佐ドン・バーネットソン氏によれば、同社はフラッシュメモリをHDDに直接追加する方針という。

 同氏によれば、搭載するフラッシュメモリの容量が128Mバイト程度と少なめでも、ハイブリッドなHDDであれば、ドライブの電力消費量を約95%削減でき、ノートPCのバッテリー持続時間を最高30分引き伸ばせ、その一方ではWindows XPの起動時間を15秒にまで短縮できる。

 「HDD内部のプラッターをスピンダウンして、その情報を低電力キャッシュに保存し、ドライブを10分ごとにスピンアップして、キャッシュをフラッシュアウトできる」と同氏。

 Samsungは、ハイブリッドドライブは2006年下半期にWindows Vistaがリリースされた段階で広まり始めると予測している。早ければ2007年中にもメインストリームPCに採用されるようになり、また、電力消費を削減し、サーバやネットワークストレージ製品の熱発生を抑えられることから、企業にもメリットをもたらすだろう、とバーネットソン氏は指摘している。

 一方、Intelが取り組んでいるハードドライブとフラッシュメモリのハイブリッド技術はRobson Technologyと呼ばれ、Samsungの技術とは若干タイプが異なる。Robsonでは、ノートPCのマザーボード用スロットに収まるモジュールにパッケージされたフラッシュメモリを使用しており、メーカー各社の標準的なNANDフラッシュメモリをPCのHDDとともに使用できることになる。

 Intelのモバイルプラットフォームグループのモバイルプラットフォーム戦略担当マネジャー、マイク・グラフ氏は次のように語っている。「起動時には、HDDではなく不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)から情報を入手する。こちらの方が高速だ。そしてPCの操作中は不揮発性メモリに書き込み、ディスクは回転させないため、バッテリーの持続時間を節約できる」

 RobsonはあらゆるタイプのPCに対応し、WindowsやLinuxなど複数のOSをサポートするが、Intelは起動時間を短縮し、バッテリーの持続時間を強化できる点がノートPCにとって最大のメリットになると確信している。グラフ氏によれば、同社はまずノートPCにターゲットを据えている。

 それでも、Robsonが実際にシステムに搭載される時期はまだ不確かだ、と同氏。

 「既にこの技術はかなり成熟している。導入の適切なタイミングについてOEMと話し合いを進めるつもりだ。まだ時期は決めていない」とグラフ氏。

 一方、Samsungも多数のフラッシュチップを組み合わせたソリッドステートドライブ(SSD)に取り組んでいる。同社は、自社のSSDがノートPCで従来のHDDに取って代わることになると考えている。

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