CF起動で無音PCの構築を目指すユーザーに──SATA−CF変換アダプタ「MTG-6617」を試す週末アキバPick UP!レビュー(1/2 ページ)

» 2005年12月16日 14時17分 公開
[古田雄介(アバンギャルド),ITmedia]

 起動ディスクになりうるストレージはHDDだけではない。Ultra ATAやSerial ATAでつながるメディアであれば、DVDディスクやフラッシュカードも利用できうる。とくにCFやSDメモリカードは可動部がないため騒音もないというメリットがある。

 今回試したエム・ティ・ジー「MTG-6617」は、CFをSerial ATA接続で利用できる変換アダプタだ。これまでUltra ATA接続タイプにていつくかの製品が出回っていたが(レビュー参照)、こちらはSerial ATA接続タイプとなる。

photo エム・ティ・ジー「MTG-6617」。ドライブ用の4ピン電源コネクタに接続する分岐ケーブルと、ロープロファイル用ブラケットも付属する。価格は4000円前後(ITmedia +D Shoppingで最安値をチェックする)

 MTG-6617は背面PCIブラケットに設置し、Serial ATA接続するもので、Type I/IIのCFとマイクロドライブ対応スロットが搭載される。電源はFDD用の4ピン電源コネクタを用い、ジャンパー設定によってCF側の電圧を3.3ボルトと5ボルトに切り替えられる。

photo 写真上側にジャンパーが、Serial ATAと電源端子が右側(設置時はフロント向きとなるよう)に搭載される

起動ディスクとしてCFを活用

 設置は簡単だ。電源ケーブルとSerial ATAコネクタを接続し、背面ブラケットにMTG-6617を装着すれば準備完了。最近のCFは3.3/5ボルト双方に対応しているので、多くの場合、ジャンパーは初期設定の3.3ボルトのままでOKだ。Serial ATA接続なので、Ultra ATA対応のそれのようなマスター/スレーブも設定する必要はない。

photo 電源とSerial ATAケーブルを接続
photo 背面のPCIブラケット部に設置する。背面からCFの抜き差しができる

 CFを起動ディスクにする場合、ネックになるのがまずその容量だ。たとえばWindowsだと、2000 Professional以下のバージョンは1Gバイト以下でインストールが可能だが、XPを普通にインストールする場合は約1Gバイト以上、つまり2Gバイト以上のメディアが必要になる。

 というわけで今回は2GバイトCFを用意し、起動ドライブとして活用してみることにした。使用したのは85倍速(読み込み速度 最大12Mバイト/秒)タイプのアイ・オー・データ機器「CF85-2G」である。

 Windows XPのインストーラ開始直後に「F6」キーを押してSerial ATAドライバをインストールすれば、あとは通常と同じ進行だ。

 とりあえず起動してみてまず驚いたのは、Windows XPのロゴが表示されて切り替わるまでの時間の短さ。ロゴ下に流れるバーのようなものが2回流れきる前に画面が切り替わるイメージだ。起動ディスク以外は同スペックの既存PCで試すと、目視で4回は流れる。

photo 起動時間がかなり早くなった感じ。ベンチマークに期待大だ

旧世代構成+Ultra ATA/100 HDDより、やや高速に

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年01月14日 更新
  1. 実売1万4800円で手に入るエレコム「Touch Book for iPad 10.9インチ(第10世代)」は理想のキーボードケースとなるか? 試して分かったこと (2025年01月13日)
  2. この機に“Sandy Bridge”を卒業する人も――年末年始はWindows 11への移行が加速 (2025年01月11日)
  3. NVIDIAが“夢のPC”を無料制作できるキャンペーンをスタート/「Creative Cloudフォトプラン(20GB)」を1180円から1780円に値上げ (2025年01月12日)
  4. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  5. モバイルに「L3キャッシュ爆盛り」とApple/Intel対抗の「GPU強化モデル」登場――AMDが新型「Ryzen」を一挙発表 (2025年01月07日)
  6. GeForce RTX 50だけではない! 社会がAIを基礎にしたものに置き換わる? 「CES 2025」で聴衆を圧倒したNVIDIAの最新構想 (2025年01月10日)
  7. ASUSがSnapdragon Xを搭載した軽量14型Copilot+ PC「ASUS Zenbook A14」など6製品を発表 (2025年01月08日)
  8. 新型Macに搭載された「M4チップ」「M4 Proチップ」の実力は? 実機をテストして分かったこと (2024年11月07日)
  9. なぜAI全振りを表明したのか パナソニックグループの「CES 2025」ブースを見て分かったこと (2025年01月09日)
  10. 新型「Magic Keyboard」は何が変わった? 設計が一新され劇的に変化したモデルを13インチiPad Pro(M4)で試す (2024年07月19日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2025年