トレンドマイクロ、初のスパイウェア対策専用ソフト──「スパイバスター2006」

» 2006年01月23日 19時45分 公開
[後藤治,ITmedia]

 トレンドマイクロは1月23日、同社初となるスパイウェア対策専用ソフトの製品発表会を開催した。これは昨年12月に「スパイバスター2006」(仮称)としてβ版の提供を行っていたもので、今回正式名称を「スパイバスター2006」とし、2月10日より発売を開始、今後1年間で50万ユーザーへの販売をめざす。製品ラインアップと価格は以下の通り。

(記事公開当初、ライセンス数の表記に一部誤りがありました。読者ならびに関係者の皆様にお詫びするとともに訂正いたします)

製品名価格(オンラインショップ価格)
スパイバスター2006 1ユーザオープンプライス(4725円)
スパイバスター2006 2ユーザオープンプライス(7098円)
スパイバスター2006 1ユーザ(ダウンロード版)オープンプライス(3570円)
スパイバスター2006 2ユーザ(ダウンロード版)オープンプライス(5376円)
スパイバスター2006 5ユーザ(ダウンロード版)オープンプライス(1万3377円)

 まずはじめに、スパイバスター2006の製品コンセプトをコンシューマビジネス統括本部長の沢昭彦氏が説明。昨今のインターネット利用状況や、急速に増加しているスパイウェアが用いられた犯罪事例を挙げ、「これら新しい脅威に対して専用対策ソフトを利用しているユーザーは15%」(同社調べ)と対策が不十分な現状を強調。これに対し、専用ソフトの「スパイバスターならよりきめ細かい対策を講じられる」(沢氏)と述べた。

photo トレンドマイクロ コンシューマビジネス統括本部 統括本部長バイスプレジデント 沢昭彦氏

スパイウェア対策に特化したワンランク上の機能

 具体的な製品説明は、プロダクトマーケティングマネージャの田中淳一氏が担当。スパイバスター2006の特徴を、侵入監視/検索・削除/情報流出予防の3つに分け、スパイウェアを使った実際のデモを交えながらこれらを包括的に対策できる同ソフトの優位性を説明した。

photo トレンドマイクロ コンシューマビジネス統括本部プロダクトマーケティングマネージャ 田中淳一氏

 侵入検知機能では、悪意のあるプログラムの実行やインストールに加えて、ブラウザやWindowsの設定を監視し、約150項目にわたる監視により、予期しないシステムの改変を防止可能(ただし、監視対象になるブラウザはInternet Explorerのみ)。

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photo 実際にスパイウェアをインストールしたところ(上)。システム設定が改変されても警告が表示される(下)

 スパイウェアの検索・削除では、システム全体の検索のほか、改変されやすい項目のみを検索するクイック検索や条件を指定した検索、また、スパイウェアの復元機能といった多彩な機能を紹介。さらに、駆除が困難だと言われているスパイウェア「CoolWebSearch」の専用対策ツールとして「CWShredder」の搭載を挙げた。ちなみに、CWShredder(Version 2.19)は、現在米トレンドマイクロ社のサイトで無償配布されているものと機能的には同じものになる。

 一方、情報流出の予防機能では、履歴やキャッシュに残るIDやパスワードといった機密情報を一括で削除したり、シュレッダー処理が可能。また、検出したcookieを危険度に応じて赤字で表示し、信頼するcookieと有害な(常に削除する)cookieに分類できる。

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photo 削除したいアプリケーションの履歴(上)や、cookieの管理(下)が可能

 同社のセキュリティスイートである「ウイルスバスター2006」に搭載されたスパイウェア対策機能との棲み分けが気になるところだが、今回のスパイバスター2006はシステム改変の監視や履歴情報の削除など、より詳細な機能を備えた強化版という位置づけだ。現状ではパターンファイルやエンジン部は共通化されておらず、「いずれ統合予定だが今のところは併用を想定している(田中氏)」という。

photo セキュリティスイートと、スパイウェア対策専用ソフト「スパイバスター2006」の関係

「ウイルスバスター2006のスパイウェア対策でも十分だと考えているが、ワンランク上の機能を欲するユーザーや、さらに他社のセキュリティスイートを使っている方に使っていただきたい(田中氏)」

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