さて、最後にこの3DMark 06を筆者の手元にあるマシンで実行した結果を簡単に紹介しておこう。比較のために3DMark 05の結果も合わせてとってみた。おおむね3DMark05の6割程度のスコアになるように調整されているようだ。特筆されるのはCPUスコアのブレが極めて小さいことだろう。3DMark05までのCPUテストは、グラフィックス描画の占める割合が高かったため、グラフィックスカードを変えるとCPUのスコアが大幅に変動した。しかし、3DMark06ではグラフィックスカードを変更しても、CPUスコアはほとんど変化しない。
CPUスコア自体は、デュアルコアプロセッサの効果が顕著になる傾向が強いが、これは予想されたとおりだ。Futuremarkも、CPUスコアについては「Forward looking」(将来性を見越してのもの)と述べている。その一方でシェーダテスト(SM 2.0およびHDR/SM3.0のスコア)には、CPUの違いはほとんど出ていない。今回用いたグラフィックスカードがShader演算ユニットを実装したものであることを考えれば、妥当な結果だ。
テスト中、エラーや動作の不安定さに悩まされることは1度もなかった。スコアのバラつきが3DMark05より少ないことも安心して使えるベンチマークプログラムという印象を強くしてくれる。この最新版も従来どおり、定番の3D性能を示す指標として広く使われることになるだろう。
テスト環境 | マザーボード | D975XBX | D975XBX | D975XBX | D975XBX | |
CPU | Pentium 4 670 (3.80GHz) | Pentium 4 670 (3.80GHz) | Pentium XE 955 (3.46GHz) | Pentium XE 955 (3.46GHz) | ||
メモリ | DDR2-667MHz/2Gバイト (CL5) | DDR2-667MHz/2Gバイト (CL5) | DDR2-667MHz/2Gバイト (CL5) | DDR2-667MHz/2Gバイト (CL5) | ||
グラフィックスカード | GeForce 6800GT 256Mバイト | RADEON X1300 PRO 256Mバイト | GeForce 6800GT 256Mバイト | RADEON X1300 PRO 256Mバイト | ||
3DMark 06 | 1280×1024ドット | 3DMark Score | 2412 | 1325 | 2544 | 1365 |
SM2.0 Score | 981 | 469 | 979 | 469 | ||
HDR/SM3.0 Score | 898 | 501 | 899 | 502 | ||
CPU Score | 1138 | 1110 | 1944 | 1857 | ||
1024×768ドット | 3DMark Score | 2949 | 1760 | 3151 | 1832 | |
SM2.0 Score | 1214 | 614 | 1214 | 614 | ||
HDR/SM3.0 Score | 1161 | 710 | 1160 | 710 | ||
CPU Score | 1137 | 1107 | 1941 | 1864 | ||
3DMark 05 120 | 1280×1024ドット | 3DMark Score | 4216 | 2372 | 4163 | 2378 |
CPU Score | 6116 | 5446 | 8062 | 6628 | ||
1024×768ドット | 3DMark Score | 4972 | 3034 | 4984 | 3039 | |
CPU Score | 6352 | 5372 | 7062 | 6688 |
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