アキバPCショップによると、最近のファンコントローラは従来からある手動制御主体のハードウェアタイプだけでなく、初期設定以降は自動制御できるソフトウェアタイプにも人気が集まっているという。そのようなソフトウェアタイプの中において、年末年始から順調に売れているとなかなか人気のモデル、それが今回紹介するAeroCool「CoolWatch」である。
CoolWatchは、5インチベイ2段を使って設置するタイプで、パネル前面中央に各種情報表示のための直径68ミリ液晶パネルを搭載する4チャンネルファンコンパネルだ。2004年に登場した同社「GateWatch」(レビュー参照)とよく似たデザインだが、ファン制御方法をソフトウェアタイプに変更したため、前面に調整ボタンがなくなった。その余った左右のスペースには、メモリカードリーダーとUSB2.0ポート、オーディオ系ポートが備わっている。
メモリカードリーダーはCF(Type I/II)とマイクロドライブ、メモリースティック(Pro含む)、SDメモリカード、MMC、スマートメディアの6種類に対応する。
CoolWatchの接続作業は、最近流行のマルチインタフェースパネルとしては手間がかからない部類に入る。接続するファンの種類はCPU、GPU、HDD、CASEの4種類と決まっており(もちろん別のところに付けてもいいが)、ファンコネクタと温度センサーに各種タグが付いている。CoolWatch側のケーブルは出荷時にすでに接続済みとなっているので、これらをPC側と接続するだけでいい。あとは、USB2.0系とメモリカードリーダー、オーディオ系といった各コネクタを接続すれば準備完了だ。
制御用ソフトは国内代理店となるサイズのサイトからダウンロードし、インストールしておく。同社サイトのトップページ→“サポート”のコーナーに「COOLWATCH制御ソフト」が用意されている。
制御用ソフトは、基本的に中央のサークルにある4つのパネルインタフェースにて操作する。ソフトは英文表記だがメニューの数もさほど多くないため、理解するのにそれほど時間はかからないと思う。
Manualモードは10rpm単位で回転数を制御できる。ソフト側で行った設定が反映されるタイムラグは約2秒。温度センサーの情報からファンの回転数が変わる時間も約2秒だった。値を変更するたびにコントローラの設定が更新されるので、マシンを横に置いて騒音具合を聞きながらこだわったチューニングをするといったことも可能だ。
なお、接続直後の起動で警告アラームが鳴りだしたのにはちょっとびっくりした。未接続のファンコネクタがある場合に鳴るようだ。これはもちろんソフトの初期設定にて対処できる。ソフトウェアを起動してリセットボタンを押せば構成を自動認識し、無効の(接続していない)ファンコネクタが認識されるといった仕組みだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.