IDC Japanが2月7日まとめた国内ポータブルPC市場のディスプレイサイズ別予測によると、家庭市場ではディスプレイのアスペクト比が16:9の「ワイド型」が主流となり、2007年には4:3の「スタンダード型」を逆転する見通しだ。
ただ、ビジネス市場では従来通りスタンダード型へのニーズが根強く残り、市場全体ではワイド型への移行は緩やかに進むと見ている。IDCは、世界市場では年内にもワイド型がスタンダード型を逆転すると予測しており、国内のトレンドは世界市場とかい離していると指摘している。
IDC Japanの新行内久美シニアマーケットアナリストは「日本市場では小型・軽量といった要素が重視され、世界市場とのかい離要因となっている。特にビジネスユーザーにとって、ワイド型は設置面積やサイズといったデメリットを補うメリットが明確でなく、ワイド型移行を阻害する要因となっている」と分析している。
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