きょうは、イマドキの1万円グラフィックスカードを比べてみた:グラフィックスカード(1/2 ページ)

» 2006年02月13日 14時28分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 NVIDIAが1月19日に発表した「GeForce 7300 GS」は、GeForce 7800 GTX、GeForce 7800 GT、GeForce 7800 GTX 512とハイエンド寄りのラインアップを優先させてきた「GeForce 7 Series」で初めての「バリュークラス」となる。

 ミドルレンジを飛び越して、いきなりバリュークラスが投入されたのは、2004年に登場した「GeForce 6800」の派生モデル、とくにGeForce 6800 GSが十分にそのレンジをカバーしていたためだろう。

 これまでNVIDIAのバリュークラスは「GeForce 6200 with TurboCache」シリーズが主力となっていた。このクラスはメインメモリをビデオメモリとして共有できるTurboCache技術を使うことで実装するビデオメモリを少なくして価格を抑えているが、同時に3D性能も抑えられてしまった。

 そのため、「とりあえず1枚」の需要は満たせても「とりあえずこれでも3Dゲームを」という要求にはなかなか耐えられなかった(ただし、とりあえず1枚ですむユーザーはパワフルな3Dゲームを求めるユーザーより多い)。

 現在、競合するATIのバリュークラスには最新のアーキテクチャを採用した「RADEON X1300」シリーズが存在する。「新世代GPUを搭載した廉価なGPU」というバリュークラスGPUの登場によって、NVIDIAの同価格帯ラインアップは「世代的な旧式化」が目立つようになっていた。

 新世代のバリュークラスとして肩を並べるGeForce 7300 GSとRADEON X1300のスペックを比べると以下のようになる。

GeForce 7300 GSRADEON X1300LERADEON X1300 ProGeForce 6600
コアクロック550MHz450MHz600MHz300MHz
メモリクロック810MHz550MHz800MHz500MHz
VertexShaderUnit3223
Pixcel Pipeline4448

 ここに挙げたスペック以外にも、上位バージョンのGeForce 7800シリーズはメモリバス幅が一律256ビットであるが、GeForce 7300 GSは64ビットとこちらも狭い。競合するであろうRADEON X1300シリーズと比べると、PRO、ノーマル版の半分、LE版、ないしHyperMemory版と同等、ということになる。

 ここに出てこない仕様で注意したいのが「NVIDIA SLI」への対応である。GeForce 7300 GSを登載するグラフィックスカードの基板には、NVIDIA SLIで使うブリッチチップのコネクタがない。これは従来のバリュークラス「GeForce 6200」ファミリーと同じだ。

 GeForce 6200ファミリーでは、ブリッジチップなしのNVIDIA SLIをサポートしたForceWare Release 80以降を適用することで、2枚組みによるパフォーマンスを利用できた。GeForce 7300 GSでも同じようにできるのか、と期待するところだが、NVIDIAは「GeForce 7300 GSは“現時点で”NVIDIA SLIに対応していない」と説明するだけで、GPU内部にNVIDIA SLIのインタフェースを内蔵するのかについて明確な回答を避けている。

 今回、GeForce 7300 GSの評価カードとして取り上げたのはGIGA-BYTE「GV-NX73G128D」である。ファンレスのグラフィックスカードで、搭載するメモリはDDR2の128Mバイト。パッケージには「Supporting 256Mバイト」とあるように、TurboCacheをサポートしており「実メモリが128Mバイト、TurboCacheを使って仮想的に256Mバイトまで可能」としている。

 バリュークラスのGeForce 7300 GSをAthlon 64 3500+を基幹とするシステムに組み込んで、ミドルレンジユーザーがこのGPUを使った場合のパフォーマンスを見てみたい。使用するベンチマークは定番の3DMark05に3DMark03、Aquamark 3、DOOM 3、FarCry。バリューレンジということで、登場したばかりの3DMark06は今回使っていない。ドライバはNVIDIAのWebサイトで公開されている最新の81.98ではなく、グラフィックスカードに同梱されていた82.65を適用している(ForceWare 81.96はGeForce 7300 GSを認識できなかった)。

 比較用として、ATIのバリュークラスGPU「RADEON X1300 LE」を搭載した玄人志向「RX1300LE-E2H」と、その上位モデル「RADEON X1300PRO」搭載リファレンスカードのデータを用意した。実売価格を並べるとGeForce 7300 GS搭載「GV-NX73G128D」が9000円弱、RADEON X1300LE搭載「RX1300LE-E2H」が約1万1000円。ちなみに、玄人志向でRADEON X1300PROを搭載する「RX1300PRO-E2H」の実売価格は1万4000円強となっている。

(ITmedia Shoppingで調べたGV-NX73G128Dの価格はこちら、RX1300LE-E2Hの価格はこちら、RX1300PRO-E2Hの価格はこちら)

GeForce 7300 GSを搭載したファンレスグラフィックスカード「GV-NX73G128D」

RADEON X1300LEを搭載したファンレスグラフィックスカード「RX1300LE-E2H」
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