Ankerの「Soundcore Liberty 5 Pro Max」は、完全ワイヤレスイヤフォンブランド「Soundcore」のフラッグシップモデルだ。価格は3万6990円で、カラーはミッドナイトブラックとシャンパンゴールドの2色から選べる。
同ブランド初となる独自AIチップ「Thus」を搭載し、アクティブノイズキャンセリング(ANC)の強化と通話品質の向上に加え、充電ケース側にAIによる録音/文字起こし/要約機能を内蔵した点が大きな特徴となっている。今回、実機を試用する機会を得たので、各機能の実力を確認していこう。
なお、9月からSoundcoreブランドは同社の他のブランド(EufyやNebulaなど)と同様にAnkerブランドに変更され、「Anker Soundcore」となった。
充電ケースは1.78型のAMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載しており、ケースを開けなくてもバッテリー残量や接続状態を確認できる。スマートフォンを取り出さずに操作できる点は日常的に使いやすく、ノイズキャンセリングの強度調整もケース側から行える。
画面付きの充電ケースというと、「JBL TOUR PRO 2」「JBL TOUR PRO 3」を思い浮かべる人もいるだろうが、それらとは違いスマートフォンの通知や着信は表示できない。
ケース重量はイヤフォン込みで約85.5gとやや重く、ポケットに入れると存在感を感じる。ストラップを付けてカバンなどにぶら下げたいところだが、残念ながらストラップホールは備えていない。別途サードパーティーなどの対応ケースを検討したい。
イヤフォン本体は片耳が約5.9gと標準的な重量で、IP55の防水/防じんに対応している。イヤーチップは5サイズ(XXS/XS/S/M/L)が付属するが、筆者の場合、他のイヤフォンでは通常Mサイズが合うところ、本機ではデフォルトのMサイズではフィット感が得られずSサイズに交換した。
アプリの装着テストでもSサイズで適合と判定されたので、最初に装着テストを試してから使い始めることをお勧めする。
イヤフォン表面はタッチセンサーになっており、1回〜3回タップ/長押し/上下スライド操作に対応している。スライド操作は音量のアップ/ダウンで固定だが、それ以外はカスタマイズが可能だ。操作全体を無効にできる他、誤動作が多くなる1回タップだけを無効にするといった設定も行える。
また、音声コマンドで操作する「スマート音声コントロール」に対応している。「Hey Anka(ヘイ アンカ)、音量アップ」「ノイズキャンセリングをオン」などで各種操作が可能だ。いちいち音声で操作するよりタッチ操作の方が楽な気もするが、料理中などで両手がふさがっている場合や、手が汚れている場合などには便利かもしれない。
独自のAIチップ「Thus」による「ウルトラノイズキャンセリング 4.0」は、前モデルの「Liberty 4 Pro」と比べて約2倍のノイズ低減を実現するとのことだ。実際に使ったところ、車や電車などの騒音だけでなく、人の話し声もほとんど気にならなくなるレベルで、3万円台の製品としては十分な効き具合と言えるだろう。
また、ANC特有の耳が詰まるような圧迫感も少なく感じた。ANCを強くすると気圧変化に似た不快感を覚える製品も少なくないが、本機ではそうした不快感がほぼなく、長時間の装着でも疲れにくい印象だ。
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