録音からAIによる文字起こし、要約といった機能を利用できる「AIボイスレコーダー」というカテゴリーの商品に注目が集まっている。これまで手作業で行っていた会議の議事録作成や要点のまとめ、振り返りをワンストップで行ってくれるということで、既に仕事で活用している人も多いだろう。
しかし、これまでの製品は、ある程度の利用時間を超えると有料のサブスクリプション契約を必要とするものが多かった。その価値が十分にあることは理解していても、月々のランニングコストがかかってしまうのは気になる──。かといって、ケチって「“ここぞ”という会議だけ使う」というのも何か違う気がする。
そんな人々に「0円のスタータープランでリアルタイム文字起こしと要約が無制限」という強力すぎる売り文句を掲げて市場に参入してきたのが、米Comu(旧Comulytic)だ。
同社が8月に日本でも発売した「Comu Action Pro」は、カードサイズでスマートフォンの背面にMagSafeで取り付けて使えるという、昨今のAIボイスレコーダーのトレンドを踏襲しつつ、AI連携機能を強化した同社の最新モデルだ。通常価格は3万9800円だが、現在の実売価格は2万7000円前後となっている。
もしランニングコストを気にせずAIボイスレコーダーを使えるのであれば、それに越したことはない。しかし、その性能や使い勝手が気になるし、安かろう悪かろうでは意味がない。今回はそんなComu Action Proの実力を確かめてみた。
Comu Action Proの本体サイズは約91(幅)×60(奥行き)×5.5(高さ)mmで、重さは約52gだ。カードサイズでかさばらず、質感も高い。カラーバリエーションはブラック、シルバー、チェリーレッドの3色で、ビジネスシーンでも違和感なく使用できるシックなデザインに仕上がっている。
背面には磁石が内蔵されており、MagSafe対応のスマートフォンや、付属のマグネットリングを両面テープで貼り付けた場所にピタッと固定できる。
内蔵ストレージは16GB、バッテリー容量は1000mAhで、連続録音時間は最大70時間、充電時間は約120分となっている(いずれも公称値)。充電には本体下部のUSB Type-Cポートを使用する。専用端子などではなく、汎用(はんよう)の充電器を使えて便利だ。
本体正面には0.95型のAMOLEDディスプレイが搭載されており、録音時間などのステータスを一目で確認できる。円形の録音ボタンを1回押すと画面点灯、長押しで録音開始となる。録音中に1回押すと一時停止、長押しで録音終了だ。
録音ボタンの上にある「AI+」ボタンを押しながら話すと、後述する専用スマホアプリ内で使えるチャット形式のAI機能に対し、声を使って直接指示できる。これは「Comuのスマホアプリを開いて、録音データに関する指示をAIに投げる」という作業を先回りして即行える、ちょっとした便利ボタンだ。
例えば、AI+ボタンを押しながらComu Action Proに向かって「以前、マウスに関するインタビューをしたけど、どんな内容だった?/パワポでまとめを作ってくれないかな」と吹き込んでみる。するとComuのアプリ内で作業が始まり、結果がまとまると通知が来る。ユーザーはスマホの画面とにらめっこをしながら結果を待たなくていいというわけだ。AI機能を使いこなす人ほど、便利さを実感できるだろう。
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