先ほど紹介したアプリで録音データを選択すると、もちろん要約だけでなく、録音データの全文文字起こしをタイムスタンプ付きで確認できる。再生位置の移動はシークバーを動かすだけでなく、文字起こしされたテキストを選択してジャンプすることも可能だ。話者識別にも対応している。
文字起こしの対応言語は113言語に上り、自動で言語を認識できる。海外拠点との会議など多言語が飛び交う環境でも言語切り替え不要だ。ただし、手動で言語を選択すると、文字起こしの精度も高まるように感じた。
文字起こしや要約は単一のAIモデルに依存せず、ChatGPT、Gemini、Whisper、Azureといった主要なAIモデルを利用しているという。処理の性質に応じて適したモデルを選択しているようだ(有料プランではClaudeにも対応する)。
文字起こし機能をしばらく使ってみたが、8月中旬ごろはテキストに句読点がなく、利用をやめようかと思うほど非常に読みづらい状態だった。
しかし、アップデートが反映されたのか、9月に入ってからは句読点が反映されるようになり、文字起こしされたテキストが非常に読みやすくなった。まさに神アップデートだ。
そして文字起こしされたテキストは、txtやdocx、pdf、srt(字幕ファイル)形式でエクスポートできる。筆者は文字起こしのデータを別のAIサービスで活用したいと思っており、こうしたオープンな仕様はありがたい。とても便利に使えている。
無料のスタータープランで、ここまでに紹介したリアルタイム文字起こしと要約が無制限で利用できるのは驚異的だ。録音時間や回数に応じた追加課金が発生しないため、ランニングコストを気にせず日常のあらゆる会話を記録したくなる。
個人的に文字起こしツールで必須のファイルインポート/エクスポート機能も充実しており、アプリの使い勝手もかなり良好だ。筆者は編集記者という職業柄、仕事のやり方が変わるぐらいのインパクトを感じた。
また、気になるセキュリティ面についても代表的な各規制(GDPR、HIPAA、SOC2)に対応しているとのことで、データと音声ファイルは常時暗号化され安全に保護されるという。
「AIボイスレコーダーを仕事で使ってみたいが、月額費用はちょっと……」という人に強くおすすめしたい。……と思う一方で、いいサービスは末永く続いてほしいと思ってしまうところもあり、月額数百円のような、ちょっとでもお布施できる安価なプランを用意してもいいのではないかとも思った。
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