台風の影響で9月20日で閉幕となった「東京ゲームショウ(TGS)2026」。社名を変更したアイオーデータは、今回もブースを構えてゲーミングディスプレイ「GigaCrysta(ギガクリスタ)」をアピールしていた。
報道/業界関係者向けの「ビジネスデイ」の2日目に当たる9月18日、同社ブースにおいてプロゲーミングチーム「父ノ背中」てるしゃん代表と、同社の張微娟氏(第1事業部 企画1課リーダー)のトークショーが開催され、GigaCrystaの最新動向や注目モデル、そしてブースに複数展示されているコンセプトモデルについて語り合った。
「ユーザーの多様なニーズと予算に合わせて製品を選びやすくする」観点から、アイオーデータは2月にGigaCrystaの製品シリーズを以下の3系統に再編した。
長年GigaCrystaのディスプレイに触れてきたてるしゃん氏は「最高スペックを求めるならS、迷ったら無印、コスパ重視ならGCFXと、ユーザー視点で非常に分かりやすい分類になった」と評価する。
トークショーでは、ブースで展示中の新モデルが複数紹介された。これらは既に発売済みか、近日中の発表を予定しているものだ。
「LCD-GDQ271ULAQ」は、WQHD(2560×1440ピクセル)/320Hz駆動に対応する27型液晶ディスプレイである。Mini LEDバックライトを適用したことできめ細かい明暗表現を実現した他、残像感を低減する「Clear AIM2」や暗部の視認性を向上させる「ナイトクリアビジョン2」といったアイオー独自の機能を網羅していることが特徴だ。
GigaCrysta Sシリーズの新製品として近日中に改めて発表される予定で、価格は6万5000円程度になる見込みだという。ボディーカラーは、定番のブラックに加えてホワイトも用意する。ホワイトモデルは本体だけでなく、付属のケーブルやリモコンに至るまでホワイトで“統一”する徹底ぶりである。
一足先に実機検証を行っているというてるしゃん氏は「WQHD/320Hzはバトルロイヤル系ゲームにちょうど良い。発色もきれいで視認性が上がるので、まさに求めていたスペックだ」と太鼓判を押していた。
「LCD-GD243UD」は、フルHD(1920×1080ピクセル)/240Hz駆動に対応する23.8型液晶ディスプレイで、ブラックとホワイトの2色展開となっている。本製品はGigaCrystaシリーズのラインアップとして7月下旬に発売済みで、直販価格は2万7280円だ。
本製品の最大の特徴は、新開発の「酔い軽減アシスト」の搭載だ。これは「目の視覚情報」と「耳(内耳)の平衡感覚」のずれを脳が処理しきれなくなることで発生する、いわゆる「3D酔い」を軽減する機能で、画面上に動かない基準点(固定オブジェクト)を表示することで視点を固定して、脳への負担を軽減するというアプローチを取っている。開発段階では、アイオーデータ社内の酔いやすいスタッフの協力を得て、試行錯誤が重ねられたという。
ステージ上でてるしゃん氏が「チームのKINCHI選手がよくゲームで酔うと言っているので、これから実際に使わせて効果を試させます!」と明かすと、張氏も「ぜひフィードバックをお願いしたい」と応じる一幕が見られた。
酔い軽減アシストの原理。3パターンで視点固定を図ることで、3D酔いを軽減する。なお本機能を利用する場合、製品の出荷時期によってはディスプレイのファームウェア更新が必要となるので注意が必要だ(参考リンク)「LCD-GDU271GAD」は、4K(3840×2160ピクセル)/75Hz駆動に対応する27型液晶ディスプレイで、表示解像度をフルHDにすると最大300Hz駆動が可能な「デュアルフレームレート」に対応する。GCFXシリーズのラインアップとして、近日中に改めて発表される予定だ。
驚きなのは、その価格にある。本体側の操作でデュアルフレームレートの切り替えが可能な設計ということもあり、てるしゃん氏は「5万〜6万円クラスの機能だ」と価格を予測したところ、張氏が「3万円前後(の価格)を目指して開発中である」と応じた。これには会場からも驚きの声が聞かれた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.