今週木曜、ダイヤテック FILCOブランドからACアダプタタイプの電源ユニット「ACアダプター for デスクトップPC 360W」が登場した。価格は2万4000円前後で、在庫は潤沢。また同シリーズの「ACアダプター for デスクトップPC 180W」も同時に登場している。こちらは1万7000円前後、取り扱いショップはやや少なかった。
ACアダプター for デスクトップPC 360Wは、定格180ワット出力のACアダプタを2台連結接続し、合計360ワットの電力を供給する電源ユニットだ。付属のDC−DCコンバータをATXケースの電源ベイに取り付けて、ケース外にあるACアダプタと接続して使う。電源コネクタは20ピンのマザー用とATX 12V対応4ピン、FDD用をそれぞれ1基、Serial ATA用を2基、IDEドライブなど用の4ピンコネクタを4基用意する。
いっぽうのACアダプター for デスクトップPC 180Wは、ACアダプタが1基のみ付属するタイプで、ほかの構成は変わらない。DC−DCコンバータにはACアダプタ設置ポートが2基備わっているので、別途専用ACアダプタ(PLS94、8500円前後)を買い足してアップグレードすることも可能だ。
さてこの強力なデスクトップ用ACアダプタ型電源キット、電源ユニットとしては若干高価格な部類に入るが、アキバの入荷ショップは軒並み好意的な意見を寄せている。
クレバリー1号店は「従来のPC用ACアダプタ電源は大きくても200ワット以下で、低スペック/低消費電力のマシンでしか使えませんでした。それがいきなり360ワットですから、使い道が一気に広がったと思いますよ。なにせ騒音レベルは限りなくゼロですから。たとえば2台以下のHDD、オンボードグラフィックスを用いる構成のデスクトップマシンなら、十分使えると思います」と話す。
ツートップ秋葉原本店も「静音化しようとファンを取り外してしまうなどで冷却系をおろそかにするよりは、本機を使う方が合理的に静音化できそうです。ただし、ACアダプタは定格出力以上の電力が出しにくい難点がありますが、瞬間的に消費電力が増加する起動時さえ乗り切れば、つまり起動できてしまえば安心して使えるでしょう」と評価する。
ちなみにいくつかのショップでは、もう少しハイスペックなPCにも対応しそうな製品登場も示唆している。「まもなく3台連結する上位モデルが出るらしい」とのことだ。
ダイヤテックによると、確かに「すでに開発段階にですが、計画はあります」という答えが返ってきた。このことからも実現の可能性はかなり高いと見ていいだろう。なお「3基で計540ワットの電源を構築する段階までは進んでいますが、さらに容量を増やすことも含めて調整中です。順調に進んだとして今年の夏頃登場と考えてください」と述べている。静音志向のユーザーは、この強化版にも注目しておきたいところである。
製品 | ダイヤテック「ACアダプター for デスクトップPC 360W(PLS360)」 |
入荷ショップ | |
クレバリー1号店 | 2万3073円 |
フェイス秋葉原本店 | 2万3970円 |
ツートップ秋葉原本店 | 2万3980円 |
パソコンショップ・アーク | 2万4799円 |
高速電脳 | 2万4800円 |
TSUKUMO eX. | 2万4800円 |
製品 | ダイヤテック「ACアダプター for デスクトップPC 180W(PLS180)」 |
入荷ショップ | |
クレバリー1号店 | 1万6768円 |
フェイス秋葉原本店 | 1万6970円 |
高速電脳 | 1万7800円 |
TSUKUMO eX. | 1万7800円 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.