「H.264」「VC-1」に対応したPureVideoが利用可能に

» 2006年03月02日 23時00分 公開
[ITmedia]

 PureVideoに新しく組み込まれた機能は大きく分けて「次世代ビデオフォーマットのデコードアクセラレーションに対応」「高画質化機能の強化」に分けられる。

 新しいPureVideoではH.264とVC-1のデコードアクセラレーションに対応する。NVIDIAの説明ではH.264形式のQuickTime Movie TrailerにおいてCPU負荷率が60%以下に軽減されるとしている。

 また、ATIのH.264再生において1080pに対応するのがエンゾージアスト向けGPUに限られるのに対して、NVIDIAのGPUではハイエンドGPUまで対応し、かつ、ATIではAVIVOを実装した新世代のRADEON X1000ファミリー以降でしかHD映像に対応していないのに対して、NVIDIAのGPUは新世代のGeForce 7シリーズだけでなくひと世代前のGeForce 6でもHD映像の再生が可能であるのもアドバンテージの1つとして紹介されている。

NVIDIAが示したH.264 Movie Trailer再生時のCPU負荷率の比較。青はCPUのみで処理した場合、同様に赤がATIのRADEON X1800 XL、緑がGeForce 6600GTの場合。GeForce 6600GTはピークで40%、ほかもほぼ30%前後で推移している

H.264再生における解像度と対応するGPUレンジの関係。720p、480pの対応を見ても上位GPUだけのATIに対してNVIDIAのGPUはチップセットに内蔵されるグラフィックスコアも対応する

 新しいPureVideoで強化された高画質機能では「HD Inverse Telecine」「Noise Reduction」「Edge Enhancement」が新たに実装された。

NVIDIAが作成したPureVideoとAVIVOに実装された機能の比較。AVIVOはH.264の項目で「すべてのレンジで対応していない」ということで「No」となっている。また、「SD&HD De-Interlacing」「Noise Reduction」の項目はともに「Yes」となっているが、「ATIはようやく実装されたが我々はすでに5世代めに進化している」「ATIのノイズリダクション機能は画面の一部分にしかかかっていないなど問題を抱えている」と、彼らは、どこまでも自分たちの優位性をアピールする

 これらの新しいPureVideoの機能は3月にダウンロードできるForceWareの新しいバージョンから利用できるようになる。また、3月中に登場する「PowerDVD」「WinDVD」「nero SHOWTIME 2」の新しいバージョンから新しいPureVideoに実装された機能がサポートされる予定だ。

「PowerDVD」「WinDVD」「nero SHOWTIME 2」それぞれで利用できる新しいPureVideoの機能

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