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» 2006年03月06日 18時00分 公開

+D Shopping バイヤーズガイド:2006年PC春版 モバイルノートPC購入の“ポイント” (1/4)

モバイルノートPC選びで重要になるのは「持ち歩ける重さ」と「バッテリー持続時間」、そして「性能と価格のバランス」。今回は“アクティブモバイルを目指す社会人向け”をテーマに、2006年PC春モデル モバイルノートお勧めモデルをピックアップし、購入のポイントをチェックていく。

[石川ひさよし,ITmedia]

 最近ではデスクトップモデルよりも人気が高いノートPC。TV視聴&録画機能や、AV重視スタイルを提案するモデルなど、エンターテインメント志向においてそれぞれに特徴を持つシリーズが目立っているが、昨今は省電力CPUの採用や電力管理技術の向上により、モバイルモデルも大きく進化している。

 そこで今回は「アクティブモバイルを目指す社会人向け」をテーマとした。主に業務で使用したいと考え、外出先でプレゼンを行うなど出先で使用する機会も多く、PCを常に持ち運ぶユーザーだ。もちろんこれは新社会人はもちろん、学生にも当てはまるだろう。このようなユーザーにとって重要な、2006年PC春モデル モバイルノートPCの購入・比較ポイントをチェックしていこう。

PCそのものの重さ

 モバイルノートPCを選ぶにあたってまず重要になるのは、“持ち歩ける重さ”に収まっているかどうかだ。今回は本体重量別にクラス分けしている。

 1キロ前後のモデルといえば1スピンドル(ドライブはHDDのみで、光学ドライブは内蔵しない)タイプのモデルが多い。しかし1キロを少し超えるタイプでは2スピンドル(HDDに加え光学ドライブを搭載)のモデルも存在する。

 2006年PC春モデルで見てみると、プロセスの微細化や省電力機能を搭載したCPU、そして冷却技術が向上したことで、1スピンドルでは1キロ以下、2スピンドルでは1.25キロ前後の製品が登場している。このクラスのモデルだと、よくある雑誌2、3冊ほど程度の重量・サイズなので、資料や筆記用具などのほか、携帯音楽プレーヤーやデジタルカメラをバッグにまとめて入れても苦にならないといえる。また、小さなバッグにも入ることは、とくに女性にとっても大きなポイントになるだろう。

 次に1.5キロ〜2キロのクラス。こちらはA4サイズのスリムノートタイプが主流になる。A4サイズとやや大きくなる筐体を持つため、14インチ前後とこちらも大きい液晶ディスプレイを搭載し、CPUも1キロクラスのモデルと比較し、やや高性能なモデルが多くなるため、PCとしてのパフォーマンスもよいことが特徴となる。多くは光学ドライブも内蔵する2スピンドルタイプであるため、大きな画面とDVDドライブを合わせて、家庭内などのオフタイムでの活用にも適している

 最後は2キロ半ばのクラス。個人差はあるが、2キロ以上となると毎日持ち運ぶにはややつらい重量となる。このクラスのモデルはバッテリー持続性もあまりないため、長時間のモバイル利用には向かず、ACアダプタを携帯して補うとなるとさらに持ち運び時の重量が増える。ただしこのクラスは、コストパフォーマンスが高いという大きなメリットがある。また、高解像度の液晶ディスプレイを採用するなど、快適性を追求するモデルも多い。このため大型ディスプレイと高性能さを必要とする条件で、たまに自宅に持ち帰ったり、会議室に持ち込んだりするような用途のユーザーに向くといえる。

CPUとメモリ

 では次にシステム性能の要となるCPU・メモリのチェックポイントを見ていこう。

 モバイルノートPCで利用されているCPUには、インテルではPentium MやCeleron M、Intel Core Duoが、AMDではTurion 64とMobile Sempronなどがある。それぞれIntel Core Duo、Pentium M、Turion 64が高パフォーマンス、Celeron M、Mobile Sempronがバリュー向けのモデルに採用されることが多い。

 Pentium MはインテルがモバイルPC用に設計したCPUで、動作クロックに対して高い処理能力と、消費電力の低さが特徴となる。同CPUに搭載されている拡張版Intel SpeedStep Technology(EIST)は、低負荷時は自動的に動作クロックを下げることで、バッテリー持続性の向上に寄与する。さらに低電力な低電力版(LV)や超低電力版(ULV)といった、より低い消費電力のCPUもラインアップされる。

 このPentium Mをベースにつくられたのが低価格版のCeleron Mとなる。Celeron Mは価格と引き替えに二次キャッシュの容量が少なく、EISTは無効となっている。そのため長時間の駆動を条件として考えるのであれば、Pentium M搭載モデルを選択したいところだ。

 そして今春、インテルのCPUラインアップにIntel Core Duoという新たなCPUが追加された。Intel Core Duoは、1つのCPUパッケージに2つのCPUコアが搭載された、デュアルコアプロセッサである。たとえば、画像処理や映像編集も視野に入れた用途で選ぶならばこのデュアルコアのパフォーマンスは大きな魅力となる。インテル ダイナミック・パワー・コーディネーション機能や、ダイナミック・キャッシュ・サイジング対応ディーパー・スリープ機能など、さらなる省電力機能も備えるため、バッテリー駆動時間の向上も期待できる。

 Turion 64は、AMDのデスクトップ向けCPU「Athlon 64」をベースに、より低電力で動作するバージョンとして登場したCPUとなる。Turion 64 MTシリーズのTDPは25ワット、同MLシリーズは35ワットと設定され、モバイルPC用途では主にMTシリーズが用いられる。最大の特徴は64ビットOSにも対応している点で、同社はその将来性をアピールしている。また、インテルのSpeedStepに相当する機能として「PowerNow!」というクロック制御機能を備え、バッテリー持続時間にもメリットが生まれる。対してMobile Sempronはこの低価格版となり、PowerNow!は搭載するものの64ビットサポートはされていない。

 メモリはSO-DIMM形状のDDR2またはDDR SDRAMが採用される。現在デスクトップPCでもDDRからDDR2への移行が進んでいるが、ノートモデルも同様の傾向となる。現在のところDDR SDRAMを用いるAMD系CPUも本年中にDDR2採用製品を登場させると発表している。DDRとDDR2の違いは、DDR2が、より高い動作クロックを可能とする点に加え、動作電圧が低いということが挙げられる。

HDDと光学ドライブ

 ノートPC用HDDは2.5インチモデルが主流だが、1キロクラスの軽量モデルの一部には、より小型の1.8インチHDDの採用が進んでいる。1.8インチドライブはサイズや消費電力で有利であり、反面、容量(バイト単価含めて)や転送速度は2.5インチモデルに劣る。2.5インチドライブの魅力はやはり絶対的な容量となる。なかには100Gバイト以上のドライブを搭載するモデルも増えてきている。

 さて、新PC導入に当たっては普段利用するデータの総容量はどのくらいかを考えたい。本体に新たなHDDを内蔵させることが難しいノートPCであっても、USB接続タイプなどの外付けポータブルドライブなどを併用することで、ある程度容量を増やすことはできる。大容量のHDD内蔵タイプを選び、すべてPCに入れておく使い方をするのか、バックアップ用途も含めた外付けドライブも併用し、持ち運ぶときの重量を優先するのかといった選択肢が考えられる。

 光学ドライブは、DVD±R/RWやDVD-RAM記録にも対応するDVDスーパーマルチドライブが多くの製品で採用されている。ただし2層DVD±R記録や、記録速度そのものの性能に関しては製品ごとに異なるので注意する必要があるだろう。また光学ドライブに関しても、上記HDDと同じように外付けドライブを併用することで同様の選択肢があるといえる。

バッテリー持続性とオプションバッテリーの存在

 最後は、重要なバッテリー持続時間に着目してみよう。

 モバイル利用を考えるなら搭載バッテリーでどのくらいの時間駆動するのかが非常に重要になるため、普段の使い方から、どのくらい外出先で使うのかを想定しておきたい。この場合はバッテリー駆動時間と、重量やCPU性能などで比較していくとよいだろう。

 また大容量バッテリーオプションの有無と、その性能に着目してみることも手段の1つとなる。標準状態よりやや重く値段もかさむことになるが、バッテリー駆動時間はかなり増えることになる。

 では、次のページからのスペック比較カタログでこれらポイントを比較しながら、好みのモバイルノートを探してみよう。

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