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» 2006年03月22日 21時53分 公開

きょうはGeForce 7900シリーズの消費電力と発熱を調べてみた (1/2)

90ナノメートルプロセスルールを採用しながら消費電力は「なんかちょっと増えているんじゃない」GeForce 7900 GTX。実際どのぐらい電気を喰うのだろうか。気になる電力消費量と発熱を従来モデルと比較してみる。「今回の注目株」GeForce 7600 GTとGeForce 6600 GTも忘れちゃいない。

[長浜和也,ITmedia]

 電力消費量を測定する道具は言わずと知れたワットチェッカーである。家庭用100ボルトコンセント口とPCから伸びるコンセントの間にかませれば、システム(正確には電源ユニット)が今現在消費している電力(にかぎらず電圧や電流などなど)が表示される、簡単にして有能なツールだ。PCパーツやノートPC、デスクトップPCの消費電力ベンチマークでは必ず登場する測定器でもある。

 そのワットチェッカーを使ってどのように消費電力を測定するか。ワットチェッカーでは電源ユニットが消費する電力しか測定できないのでグラフィックスカード単体ではなくシステム全体の値になるのはやむを得ないところだ。しかし、これでもシステム構成を共通にしてグラフィックスカードだけを交換すればとりあえず違いは出てくるので良しとすることになる。ユーザーとしては「このシステムにGeForce 7900 GTXのNVIDIA SLI構成を組み込んでも十分動作できるだけの電力を供給できるユニットはどれだ」という観点が問題になるので、ワットチェッカーで測定したシステム全体の消費電力の値も意味のあるデータとなる。

 次に「どういう処理を行っているときに電力を測定するか」を考えてみる。

 OSの起動時にグラフィックスカードに実装されたクーラーユニットのファンがブンブン回っているのを見ると「おお、電気を喰いまくっているなっ」というのが感覚として把握できるが、実際にゲームやベンチマークを動作させているときに、どの程度電力を消費しているかはファンの音からは判断しがたい。とくに2スロット分の厚さを誇る(?)GeForce 7900 GTXのクーラーユニットは見た目のごつさにも関わらず、大抵のゲームやベンチでさほどうるさく回ることなく動いてしまう。

 ベンチマークやゲーム1つを取り上げてみても、どの項目や場面を動かしているかによって消費する電力は変化する。以下のグラフはAthlon 64 FX-57を搭載したシステムにGeForce 7900 GTXのNVIDIA SLI構成で組み込んだ状態で3DMark06、3DMark05、3DMark03、Aquamark3を動かしたときの各テスト項目における消費電力ピーク値を並べている。

GeForce7900GTX NVIDIA SLIで3DMark06を動かしたときの消費電力

GeForce7900GTX NVIDIA SLIで3DMark05を動かしたときの消費電力

GeForce7900GTX NVIDIA SLIで3DMark03とAquamark3を動かしたときの消費電力

 こうして並べてみると、3DMark06、3DMark05、3DMark03を問わず、PixelShaderを使うテスト項目において消費電力が突出する傾向が認められる。GeForce 7900シリーズに限らず、最近のグラフィックスカードでは多数のPixelShader演算ユニットを搭載することで、Shaderプログラムを多用するゲームタイトルにおけるパフォーマンスを向上させようとしている。そのため、PixelShaderの性能を調べるベンチマークではたくさん実装されたPixelShaderユニットがいっせいに動いて電力を消費することになる。

 以上の状況から、最も電力を求められる状況として、各3DMarkベンチマークのPixelShaderテスト実行時と各3DMark系ベンチマークでPixelShaderテストに次ぐ電力消費量を示した項目(3DMark06ではFillrate Multi、3DMark03ではGT4)におけるワットチェッカーが示すワット数でグラフィックスカードを組み込んだシステムが求める電力消費量を比較してみたい。

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