アキバ各ショップに今週、GeForce 7600 GT搭載グラフィックスカードが各メーカーから複数登場した。各ショップおよびメーカーの製品とも在庫は潤沢で、価格は2万5000から3万円弱となっている。
リファレンス仕様が多かった以前とは違い、ファンレス仕様やオーバークロック仕様など各メーカーの特徴が出る独自モデルの数が増え、ユーザーの好みによりかなり取捨選択できるようになったのがポイントだ。
人気製品の1つに、今週火曜に登場したギガバイト「GV-NX76T256D-RH」がある。GV-NX76T256D-RHは同GPU搭載製品で初となるファンレスモデルである。銅製ヒートシンクで熱を吸い上げて、背面スロットに張り出したアルミ製フィンで冷却する同社独自の冷却システム「Silent-Pipe II」を搭載し、ファンレス構成を実現している。
製品 | ギガバイト「GV-NX76T256D-RH」 |
入荷ショップ | |
ツートップ秋葉原本店 | 2万7780円 |
パソコンショップ・アーク | 2万7800円 |
俺コンハウス | 2万7800円 |
もう1つの注目どころはオーバークロックモデルだ。
今週水曜に登場したのは、リードテック「WinFast PX7600GT TDH 256MB Extreme」。リファレンスのものと比べて、コアクロックが560MHzから590MHzに、メモリクロックが700MHzから800MHzに上げられた仕様となっている。
オーバークロックモデルはほかに、AOpen「7600GT-DVD256XTReme」やeVGA「e-GeForce7600GT CO」など多数のメーカーの製品も各ショップに入荷されている。
製品 | リードテック「WinFast PX7600GT TDH 256MB Extreme」 |
入荷ショップ | |
ツートップ秋葉原本店 | 2万9780円 |
ドスパラ秋葉原本店 | 2万9680円 |
高速電脳 | 2万9800円 |
パソコンショップ・アーク | 2万9980円 |
じつはリファレンスクーラーからメーカー独自クーラーと変更するにあたり、ちょっと珍しい現象が起こっていた。
リードテック「WinFast PX7600GT TDH 256MB」(ノンオーバークロック版)が、最新入荷ぶんから型番や製品名に変更なしにクーラーが変更されたのである。それに伴い、もともと発売していたリファレンス仕様タイプは生産終了となった。型番に変更はないが、ショップでは中身を見て気が付き、パッケージのバーコードも異なっていたことから判別できたという。そのため区別して販売しているショップも多いようで、ユーザーから見てもほぼ別物ととらえていいだろう。
ただし従来型のバーコードが付いたパッケージの最終ロットには、新型クーラーを搭載したものが入っていた個体もあったのだというから、さらに困惑の種となっているようだ。
T-ZONE.PC DIY SH0Pは「中身を調べたところ、バーコードは変わっていないが、なぜかクーラーは新しいものになっている個体がありました。リファレンスクーラーはVRAM部分への冷却効果が低いといわれているため、お勧めするなら、新クーラー付属タイプがよろしいかと思います」と話す。
なお現在、アキバでもっとも売れているグラフィックスカードはGeForce 7600 GS搭載製品。次いで人気があるのがGeForce 7600 GT搭載製品となっている。
パソコンショップ・アークは「GeForce 7900シリーズまでグレードを上げると、CPU含めてシステムごとハイエンドなもので組まないと性能が発揮できません。対してGeForce 7600 GTは現在人気のある3Dネットゲームは概ね満足・快適に楽しめるほどの性能は当然あり、かつ手を出しやすい価格帯なのです。加えてオーバークロック耐性が高いという評判もあり、アキバユーザーにとっては“色々と遊べること”も人気のポイントでしょう」という。
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