“ワタシ専用”の簡単コンパクトな地デジPC──日立「Prius One type S」2006年・PC夏モデル特集

» 2006年04月28日 15時00分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
photo 日立製作所「Prius One type S(AW33S1R)」。価格はオープン、実売価格で23万円前後(+D Shoppingで最安値をチェックする)。(※ 今回の評価機はサンプル機のため、市販機と異なる部分がなる可能性があります)

 日立製作所の2006年PC夏モデルは「すべて地デジ」をテーマに、投入するすべてのモデルにおいて地上デジタルチューナーを搭載した。その中から最も“パーソナル”向けとなろう、個々の部屋での活用を想定した17インチ液晶一体型モデル「Prius One type S(AW33S1R)」をチェックしてみよう。

 Prius One type Sは、1280×1024ドット(SXGA)表示対応の17インチ液晶ディスプレイを採用する液晶一体型モデルだ。基本的な仕様やデザインは前モデル「Prius One AW33P」を踏襲し、用途と使いやすさにこだわりを含めたパーソナルTV兼レコーダー&PCというスタイルになっているのが特徴だ。

 CPUに1.60GHz駆動のCeleron M 380、512Mバイト(256Mバイト×2)のDDR2 SDRAM、Serial ATA/150接続の320GバイトHDDを、そして本体正面にスロットインタイプのDVDスーパーマルチドライブを搭載する。よく使うもの──DVDドライブやUSB、IEEE1394、メモリカードリーダーを本体正面に設置し、DVD-Videoの視聴や、デジカメ画像やDVカメラ映像などの取り込み時にも、使い勝手はなかなか良好である。

 駆動時の動作音は、ほとんど感じないほど静かだ。すべてを机上に置く液晶一体型PCということで、比較的耳に近く、駆動音が聞こえやすい場所にあるにも関わらず──である。騒音レベルは30デシベル以下(郊外の深夜ほど)を実現する。ただし本体背面の穴から効率よく排熱しているためと思われるが、本体背面・上面はやや熱を帯びる。また先述の通り、ユーザーと設置距離が近いためかDVDドライブ使用時はその駆動音が気になることもあった。

photophoto キーボードやマウスがなければ、家庭用液晶テレビだと言っても通用しそうなデザインとなっている(写真=左)。本体前面にDVDの挿入口(スロットインタイプのDVDスーパーマルチドライブを採用している)やボリューム調整、USB 2.0/IEEE1394ポート、メモリカードスロット(SDメモリカード/メモリースティック/xDピクチャーカード対応)を備える(写真=右)

 キーボードとマウスは最大約5メートル離れた場所からも操作が行える、2.4GHz帯無線タイプのワイヤレスモデルを採用する。そのため基本は電源ケーブルとテレビアンテナのみを接続するだけとなる、液晶一体型モデルならではの設置の簡単さはかなり魅力だ。本体の奥行きは19.8センチと薄く、キーボード込みで約40センチほどのスペースがあれば小型の机にも置くことができるだろう。

 本体スタンドは左右85度(計170度)で調整できるスイーベル機構と前3度/後15度の上下チルト機構が備わり、ワンタッチで取り外しが可能なラスターパネルも付属する。見やすい角度で視聴でき、液晶のつやあり/なしもパネルの取り付けにより好みで選べるようになっている。

photophoto 2.4GHz帯無線を採用し、操作可能範囲が広いワイヤレスキーボードとマウス、PC電源オンからテレビ視聴・録画のための各種操作も可能なリモコンが付属する。キーボードには電源ボタンや音量調整などのメディアコントロールキーも搭載される(写真=左)。メモリスロットへは背面上部からアクセスできる。標準で256Mバイトモジュールを2本、計512Mバイト搭載し、スロットの空きはない(写真=右)
photophoto マグネットで固定する方法となる、容易に着脱可能な光沢ラスターパネルを採用する。パネルを取り付けるとつややかな表示で視聴でき、テレビ・DVD-Video視聴時に向く(写真=左)。液晶ディスプレイは1280×1024ドット(SXGA)表示対応の17インチ、コントラスト比 600:1、輝度 約250カンデラ/平方メートル、視野角 垂直/左右140度のパネルを採用する。斜めからでも快適に視聴できるS-IPSパネルを採用する上位モデルより若干スペックが低いが、机上で、かつ自分のすぐ近くで使用することを考えると手動で画面の向きと上下チルト機構を調整することで概ね快適にだ(写真=右)
photo 背面はほどよくプレーンな印象であり、個々の部屋の机上だけでなく、本体背面が見える設置方法──例えばキッチンのカウンターテーブルなどへの設置にも向く。なお本体重量は約12キロと気軽に持ち運ぶにはちょっと重いが、デザインを崩さない範囲で持ち運び用の取っ手を設けてくれると、部屋から部屋、あるいはベッドサイドへの移動などももう少し気軽に行えるようになりそうで、今後に期待したい(写真=左)。インタフェース類は本体右側に集中している。上からUSB 2.0×4、FAXモデム端子、100BASE-TX LAN端子、音声入出力/マイク入力端子、地上アナログチューナー/外部AV入力端子、地上デジタルチューナー、B-CASカードスロットとなる。なお前モデルAW33Pに存在したPCカードスロットは省かれた(写真=右)

ローエンドの本機も“地デジ”対応に

photo 地上アナログ(上)と地上デジタル(下)のチューナーを2基、最下段にB-CASカードスロットを搭載する

 前モデルと大きく異なるのは、やはり地上デジタルチューナーを搭載したことにある。2006年PC夏モデルは地デジチューナーを採用するモデルが非常に増えたが、他社のラインアップではややスペックが高く、上位/中位クラス以上のモデルへ採用されることが多い。対して「すべて地デジ」をテーマとする同社製モデルとして、もっともローエンドの本機へも地デジチューナーを備えたことがポイントだ。

 TV視聴アプリケーションには、デジタル/アナログ放送の視聴や自動時短再生機能「いいとこ観」機能を備える「PriusNavistation 4」が用意されている。地上デジタル放送の視聴や録画、録画番組の視聴、DVD-Video視聴のほか、デジタル放送のDVD-RAM/DVD-RW(CPRM対応メディア)へのムーブに対応する。

photophoto 地上デジタル放送の視聴および録画番組の再生は、ARIB(注:Association of Radio Industries and Businesses 社団法人電波産業会)のガイドラインにより、最大52万画素、解像度に直すとおおむねSD解像度となる800×600ピクセル(4:3)ないし960×540ピクセル(16:9)以下に制限されるため、ウインドウモード時は左側の画像のように表示される(画像=左)。全画面表示時は内部でD端子出力に自動的に切り替わることでその制限なく精細に表示できる(画像=右)。なおハイビジョン制作でない番組を地上デジタル放送で視聴する場合には、画面の左右に黒帯余白(ないし模様やテロップ)が表示されるが、リモコンの「ワイド」切り替えボタンの操作により、画角4:3の番組を画面いっぱいに表示させることもできる。

 本機は17インチ液晶タイプとなる、ほどよいコンパクトさと一体型ならではの接続・設置も容易であるという特徴を生かし、自分用としてはもちろん、子ども部屋用など“パーソナル”な地デジテレビ兼ハイビジョンレコーダー兼PCとしての活用を想定するユーザーに非常に向いているといえそうだ。

Prius One type S AW33S1R
●PCMark05
PCMarks1887
CPU2605
Memory2266
Graphics633
HDD5320
●3DMark03
3DMark03(1024×768ドットnonAA、nonAniso)878
●3DMark05
3DMark05(1024×768ドットnonAA、nonAniso)223
●FINAL FANTASY XI Official Bench 3
FF Bench 3(Low)2409
FF Bench 3(High)1539
※サンプル機のため、市販機と異なる数値となる可能性があります

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