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» 2006年05月10日 15時00分 公開

6万円台から探す、ハイビジョンレコーダー購入・買い換えのポイント+D Shopping バイヤーズガイド(1/3 ページ)

サッカーワールドカップ開催を目前に、薄型ハイビジョンテレビやデジタル放送の録画が行えるDVD/HDDレコーダーも普及価格帯の製品が増えてきた。今回は“6万円台から探せる”ハイビジョンレコーダーをHDD容量別にチェックしていこう。

[石川ひさよし,ITmedia]

 サッカーワールドカップの開催が目前だ。このような大イベントに備えてレコーダー導入を計画する人は多いと思われる。そこで今回は、“サッカーファンがその試合内容をコレクションするには、どのデジタルハイビジョンレコーダーが適するか”というテーマで最新デジタルハイビジョンレコーダーをチェックしてみることにしよう。

ハイビジョン画質で録画するなら、まずはHDDの容量=録画可能時間をチェック

 まずは、ワールドカップの放送をひたすら録画してコレクションするとすれば、どのくらいの容量が必要になるのか調べてみよう。サッカー1試合の放送は約2時間、これに日本戦の数をかけてみる。最低3試合で、前回同様にファーストステージ突破と考えればさらにプラス1、さらに心の底で祈りたい決勝進出となるとプラス3で最大7試合。つまり最低で6時間から14時間ぶんは録画できなければならない。昨今の製品なら、このくらいならおおむね録画できる。

 もちろんコレクションとしてハイビジョン画質で残したいと思うほどのサッカーファンであれば、これだけでは済まないだろう。お気に入りの選手や国の試合も録画するならば、倍々に増えていく。ちなみに110度CSデジタル放送(スカパー!110)では全64試合の放送を行うという。単純計算で64試合×2時間となると128時間ぶん必要だ。

 さて、BSデジタル放送はビットレートが24Mbps、地上デジタル放送の場合は17Mbpsとなっている。対してアナログ放送録画時は8Mbpsがほぼ最高画質の部類になるので、例えば現在、アナログ放送録画対応のDVD/HDDレコーダーを所持する人にとって、録画するための容量も同じように3倍ほどのHDD容量が必要、というのがおおまかな目安となる。さすがにBS/CSのハイビジョン録画で64試合すべてを録画しきれる製品はまだ存在しない。現在最大容量となる1TバイトのHDDを搭載する製品の場合で、約90時間(約45試合)ぶん録画が可能となっている。

 もちろんレコーダーを導入するのであれば、サッカーだけでなくほかの番組を録画するのにも当然活用するだろう。今回ピックアップした製品らは次世代光メディアには対応せず、録画した番組をハイビジョン画質のまま、ほかのメディアにバックアップ/ムーブ(移動)することは基本的には行えない(一部、i.Link端子を使用してD-VHSなどへのムーブに対応する機種もある)。そのため、ハイビジョン画質で残しておくならば、そもそも本体に相応の容量があることが望ましい。

より高画質でDVD保存したいなら、2層DVD±R対応か否かをチェック

 ハイビジョン録画が可能な次世代光メディア対応機は今後増えてくると思われるが、2006年5月現在での一般的な方法は“まだ・とりあえず、DVDメディア”が主流だ。それをふまえてチェックしておきたいのは2層DVDメディアに対応しているか否かだ。

 周知の通り、1層DVD-Rに記録できる容量は約4.7Gバイト、対する2層DVD-Rは約8.5Gバイトとなる。容量は多い方が多数あるいは長時間の番組を保存できるほか、ビットレートを落とさずに保存ができる(製品毎に制限のあるものも存在するが)メリットがある。特に動きの激しいスポーツ番組をSD画質で録画するならば、画質設定はなるべく高くして録画するようにしておきたい。

 なおデジタル放送をDVDメディアに保存する場合には、HDDからDVDへコピー(ダビング)ではなく移動する概念となる「ムーブ」という機能を使う。同機能に対応していなければDVDに残すことができない(現状モデルはほぼ対応している)。そのほか記録するDVDメディアも著作権保護に対応した「CPRM対応メディア」でなければならない。家庭用HDD/DVDレコーダーにあたっては、PCパーツショップなどでやや安価に販売されている、通常のデータ用メディアには保存できないことは注意ポイントの1つだ。

メーカー独自の録画・再生における独自機能も、差別化のポイント

 さてスポーツ中継放送によくあるのが番組の“延長”である。ほかの番組録画時にもこれに泣かされることは多いが、もちろん“残しておきたい”と思う試合の途中で録画が途切れてしまうと非常に悲しい思いをすることになる。そのため「スポーツ延長機能」(EPGの番組追従機能)という機能の有無は大きなチェックポイントとなるだろう。

 次は再生機能に関して。昨今では特徴あるシーンを自動的に抜き出して再生する仕組みによる時短視聴が可能な「いいとこ観」(日立製作所)や「ダイジェスト再生」(ソニー)などの機能を持つモデルも増えている。ここは各社が独自機能を採用し差別化が図られているところでもあり、スポーツ番組などの視聴用途には、特に便利に活用できそうだ。

 最近注目される視聴スタイルとして、レコーダーで録画した番組を携帯端末で観る──例えば通勤途中などに──という使い方もある。例えばソニー「スゴ録 RDZ-D97A」や「RDZ-D77A」に搭載される“おでかけ・スゴ録”という機能を活用すると、録画した番組をPSPで持ち出せるようになる。

 そのほかでは、複数番組の同時録画機能も重要なポイントだ。ほとんどの製品がデジタルとアナログでの組み合わせで2番組の同時録画を実現するが、この機能によりほかに観たい試合や番組が重なった場合でも安心である。ハイビジョン放送も同時に2番組録画できる「ザ・ダブル地デジ」をセールスポイントとする日立製作所Woooシリーズのほか、地上アナログチューナーを2基搭載するアナ×アナの2番組同時録画機能を持つモデルもある。

 では、次のページからのスペック比較カタログでこれらポイントを比較しながら、ワールドカップ録画のためのデジタルハイビジョンレコーダーをチェックしてみよう。

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